ひろさんと巡る!九州金魚ミニ遠征(下)

ふとにほんブログ村のランキングを見ると、
IN部門で1位になってました!
なぜかPV部門は1位を維持してたようですが、
INでは久しぶりです~!
書いて、休んで、休んで、休んで・・・
な感じのブログなのにありがたいことです。
ポチしてくれた皆さん、読んでくださってる皆さんに感謝。
愛媛県の官製キャラ「みきゃん」は「ゆるキャラ®グランプリ2015」で 2位にとどまりましたが、代わりに@まつやまが頑張ります(嘘

さて、 凄か!ひろさんのお宅!九州金魚ミニ遠征(上) の続きです。

熊本で四国系オランダを飼育」ひろさんのお宅を見学させてもらった後は、九州の金魚どころ、長洲へ向けて出発です。

 

「途中、私の行き着けの養魚場ば寄りますか?」とひろさんに聞かれ、
「もちろん!」と即答。
熊本市にある竹下養魚場を見せてもらいました。
大きな道路から路地に入り、病院だか福祉施設だかの大きな建物の裏に、
ひっそりと池が並んでました∑(`・д・´ノ)ノ
案内してもらわないと来れないデスね、ここは。
屋根が渋いッス。DSCN2682

 

 

キレイな青水の中、まずはメダカがお出迎え。
白いメダカ、こうやって群れてるとキレイですね~(≧∇≦)/IMGP2512

 

 

養魚場の親父さんはこの道ウン十年年。
「さすがに足腰がいかんわ」とおっしゃってましたが、
今も生産を続けておられます。IMGP2510-001

 

 

親父さんが池のフチに立つと、
ス~っと寄ってきたのは琉金の群れv( ̄Д ̄)v

IMGP2501

 

 

陽に照らされて悠々と泳ぐ琉金たち。
考えてみると過去、養魚場は何度か見学しましたが、
琉金の群泳って初めてかも。DSCN2692

 

 

タタキ池の間のフチを去年までは歩けてたんだけどね・・・と
語る親父さん。
それができないと作業効率がかなり落ちる、とのこと。
@まつやまは40代半ばですが歩けませんけどヽ(`Д´)ノ
親父さんの背中、ちょっと寂しそうでした。IMGP2516

 

 

ひろさんが幼少記から今まで通っているという話は聞いてたので、
雑談の合間に「記念撮影しましょう」とカメラを向けてみました。
親父さんのはにかんだ表情、良いですね~(∩´∀`)∩
九州の金魚を支えてこられた大先輩と、
九州の愛好家をリードする存在になるであろう、ひろさんのツーショットです。

IMGP2528

 

 

 

親父さんと別れて、熊本県長洲へ到着!
ひろさんの案内で有名な養魚場へ
でも、誰も居られず・・・
しばらく水面を眺めていたらジャンボ東のチビらしき魚影を発見しました。
残念だけど次へ!

 

長洲町の金魚と鯉の郷広場
5月と10月には金魚まつりが開かれとても賑やかですが、
この日はイベントもなく、静かでのどか(≧∇≦)/
イベント以外でここに来るのは初めてでした。DSCN2704

 

 

「金魚の館」は国内唯一、金魚をメーン題材にした施設だと思います。
1995年開館、2008年にいったん休館したものの、2012年に再開しています(≧∇≦)/
入り口の上に「ふれきんちゃん」というマスコットが見えます。ちょっと宇宙人チックな金魚のキャラです(笑)DSCN2707

 

 

中に入るとフラワーアートなふれきんちゃんが居ました。
・・・ウルトラセブンシリーズに出てきそうな気もしますが、
地元では愛されてるようです(≧∇≦)/IMGP2541

 

 

館内も静かな感じで、テーブル席で打ち合わせをしてる人も。
巨大な黒デメ神輿の前で真面目な打ち合わせをするのはキツイと思うんですがwwwDSCN2715

 

 

木彫りのらんちゅうを発見。
チェンソーアートと説明書きがありました。
レザーフェイスがこれを作ってるところを想像して思わずニヤリ(  ̄ー ̄)
(レザーフェイスはホラー映画に登場する怖い人。知らない人はこちら
DSCN2713

 

 

もちろん、ちゃんと金魚も居ましたよ!
長洲名物のジャンボオランダ!
でっかくて迫力ありますね~
オランダってこんな肉瘤の付き方をするんだなぁ、と感心しました。
IMGP2530

 

 

ほかの水槽にはらんちゅうも居ました。
(琉金水槽は私が行った時はメンテ中)
久しぶりに横見でらんちゅうを眺めましたが、これはこれで良いですね~IMGP2539

 

 

金魚レポは以上(`・ω・´)ゞ

 

この後は有明海沿いに北上して福岡県柳川市へ。
大学時代に母と来て以来20年ぶり。
街の中を縦横に流れる川には観光川下りの姿が。
DSCN2738

 

 

遅い昼食をいただきました。
柳川といえば、せいろ蒸し!ヽ(´ー`)ノ
タレが染みたご飯が絶妙に美味かったッス~DSCN2743

 

 

夕方に佐賀県を突っ切って、夜は福岡市に戻りました。
振り向~けば天~神、転んで~中洲ぅぅぅ~♪
ってことで中洲で夕食です。写真は名物の屋台。IMG_1745

 

 

モツ鍋発祥のお店と言われる楽天地へ。
素朴だけどベーッシクな美味しさでした。IMG_1750          

 

この後はマヂメにホテルで就寝しました。
もちろん、夜の街でデヘヘヘ~、なんてことは一切してません(  ̄ー ̄)

翌日は夕方から仕事だったので、朝からロングドライブで帰宅。
実質、1日だけの九州金魚旅でしたが、楽しかったデス。
ご案内いただいたひろさんに改めて感謝(≧∇≦)/

以上です。

 

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【お薦めの本】金魚好きが読んで楽しい小説「金魚姫」

IMGP2554

 

職場の後輩に紹介された本をご紹介します。

彼が仕事を通じて面識を得た、
小説家の荻原浩先生の新作に金魚がばんばん出てくると聞いて、
私も読んでみました。

このブログ「金魚ビギナーですが、何か?」では書評的なエントリーはあまりやりませんし、
私自身書き慣れてないので失礼や的外れも多かろうと思いますが、
先に謝っておきますm(__)m 

 

いわゆる金魚を題材や題名にした小説やライトノベル、映画などは、
(それほど多く知ってるわけではありませんが)
たいてい、金魚は「弱くてキレイなもの」のシンボル的に描かれてて、
金魚そのものをちゃんとした扱ってるケースは少ない・・・
つまり金魚好きとして読んで面白いと思える「金魚」と題された作品は
経験上ほぼ無い、という先入観がありました。
(マンガ「バタアシ金魚」とか好きですし、作品そのものの面白さとは別問題です)

なので失礼ながら、この小説「金魚姫」特設サイトはこちら)もそうだろうと、
先入観を持って読み始めました。
(すみません)

 

で・す・が!結論を申せば!
メッチャクチャ面白かったデス。
金魚好きとして読んでも、
純粋に小説としても。

ブラック企業に勤める主人公の青年が自殺すら考えていたある日、
朦朧とした状態で祭りの金魚すくいで1尾の琉金を掬う。
その琉金は金魚のルーツ、中国・普代に婚約者を惨殺された美しい女性の化身。
現代と平行して描かれる、いにしえの長崎や沖縄、そして中国・・・時と場所を変えて繰り返される復讐の輪廻。
主人公は金魚のことを学びながら、その琉金=女性といつしか心を通わせるが・・・
って感じのあらすじです。
(我ながらヘタだwwww)

読み進めると、ファンタジー要素もあり、ドラえもんなどの「同居モノ」的な描写もあり、
和んだ気分にさせられる一方、凄惨な描写が突然出てきたりして、
ぐいぐい引き込まれます。
会話のテンポがメチャクチャ良くて、思わずニヤリとさせらます。

水に入るか?と尋ねた主人公に対し、琉金の化身リュウの返事。

「・・・入る・・・自動車保険・・・いまなら査定無料(略)」

 

笑いだけでなく、ゾクっとさせられるシーンがいくつもあり、
(それは各自お読みいただくとして)
エンターテインメントとして極上の作品だと思いますし、
交響曲の主題のように繰り返される「すべては繋がっている」という言葉が、
どんどん意味深くなっていく構成は、まさに文学。

・・・なんてことは、文章を読むのも書くのも下手な私が書いても説得力おまへんわな(笑)
このブログで紹介する以上、やはり金魚ファンとして感想を書かねば。

 

この本を紹介してくれた後輩曰く、作者の荻原先生も
実際に金魚をお飼いになられてるそうで、
琉金に対する、こういう表現は、まさに金魚好きならでは。

(前略)だが、間近で真正面から顔を見ると、案外に可愛い。黒目がちで、ほっぺたがぷくりと丸く、口が携帯の絵文字の「ω」みたいなかたちをしている。顔だけ白いうえに、口の上下の縁が紅を塗ったように赤いから、いまにも言葉を喋りそうだった。

 

金魚の展示会&販売会や金魚店などが作中、場面として出てきて、
「仇役」(?)として登場する黒らんちゅうのほか、
いろんな魚種が紹介されているのですが、
文章の練達が書くとなるほどこうなるのか、と思える表現多数。

全編を通じて琉金が出てくる、って点も私好みですし、
描かれる舞台はいずれも金魚の歴史にまつわる場所。
私が大学時代を過ごした沖縄も出てきます。
また、主人公の勤める会社がお葬式関係なのですが、
@まつやまが金魚を飼い始めた当初、
交流させてもらってた方に複数、その業界にお勤めの人がおられたので、
すごく身近に感じてしまった部分もありました。

ラストシーンはもちろん言及しませんが、
金魚を飼ってない方でも、そして飼ってる方ならなおさら、
グッとくるものがあると思います。

金魚好きが書かれてるだけに、金魚好きが読んでニヤリとしつつ、
壮大な物語を楽しめる・・・というのが「金魚姫」の魅力。
そして完全に私見ですが、金魚は選別淘汰という人間の美に対する業を背負わされており、故に闇を内包した美しさや妖しさを纏っている。一方で、可愛さやユーモラスな仕草で人を癒やし、笑顔をもたらす・・・という特殊な存在。「金魚姫」は作品全体のトーンでそれを表現されているのではないかとも感じました。

 

2日間ほどでいっきに読みました(≧∇≦)/
読後、金魚、特に琉金を飼うのがさらに楽しくなりましたし、
(えびせんを餌としてやりたくなりますw 理由は読んでのお楽しみ)
金魚1尾1尾にもしかしたら輪廻転生の物語がある、と空想すると、
今までとは違った面白みも感じるようになります(私の場合は妄想ですが)。

琉金ファンならば装丁を見るだけで手元に置いておきたくなる一冊デス(≧∇≦)/

以上です。

金魚姫

金魚姫
著者:荻原浩
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