らんちゅうシーズン最後!阿波錦魚連合会遠征(下)

金魚と言いながら体色は赤、なわけですが(-_-;)
阿波錦魚連合会さんの品評会のトロフィーは「金色のらんちゅう」なんです。
毎回、見るたびに「こんな魚、実際にはいないよなぁ」と思ってたのですが。
(以前、横須賀らんちゅうを見た時は「金色だ!」と感動しましたが、少なくとも協会系らんちゅうではいないだろうと)

 

社団法人 日本らんちう協会の審査基準には、

赤の場合は、濃赤、黄金色で健康色を放っているものを上とする。

というのがあり、「黄金色のらんちゅう」も想定されてるんですね。
GOLDらんちゅうでカタチが良い仔ができたら・・・と妄想しちゃいます(笑)

 

閑話休題。
阿波錦魚連合会さんの品評会(11月17日、徳島県北島町)への遠征レポート、最終回は媛らん会メンバーの魚の紹介から。

良魚ずら~り!阿波錦魚連合会遠征(中)の続きです。

脇行司一 @まつやま

淡路育水会さんの品評会で西大関を獲った仔です。
再登板ですが順位はダダ下がり。

実は品評会場には故阪下庄司さん(一般社団法人 日本らんちう協会元理事長)の奥様が来場されてて、少しだけ挨拶させてもらいました。
阪下さんが亡くなられてもう2年・・・早いものだと思います。
この親魚は、阪下さんの盟友であり、全国的に高名だったらんちゅう師さん(故人)の系統なんです。
縁あって私なんぞが飼っちゃって、その系統の力を花開かせることはできませんでしたが、奥様が来られた会場に、盟友の系統魚を持ってこられた、というだけで少し嬉しかったです。

 

行司三 新倉哲司さん

14席とはいえ、大激戦区の当歳大の部で上位に食い込んだのはスゴイっす!
本格的らんちゅう歴の浅い新倉さんですが、研究会などを通じて、着々と飼育力をアップさせて来ました。
審査員の九里さんも「この顔ぶれの中で大したもんや」と褒めておられました。
幅があり、尾もキレイに開いてますし、白頭がなんとも上品な雰囲気。
お見事です!

 

脇行司二 新倉哲司さん

またまた新倉さん持ち魚。
結局、媛らん会メンバー6人で遠征して、トップの成績は新倉さんでした。
長手をちゃんと飼い込んで、バランスの良く仕上げてると思います。
来春の二歳会も楽しみな仔かと。

 

東前頭二枚目 向井愛さん

島のらんちゅう師、いつもながら可愛くて味のある魚を創られます。
小さいけど上品な白勝ち。まとまりが良いと思いました。
考えてみると早朝集合しての遠征って、島から出てくる向井さんは、われわれより遥かにシンドいはずなんですよね、移動も労力も。
でも「お!次は徳島か~。行くか!」と若手会員を引っ張ってくれてる存在です。
忘年会、来てくださいよ(笑)

 

西前頭三枚目 相田浩之さん

媛らん会事務局長が戦術的に魚を選んで、きっちり洗面器に載せてきました。
イチローの内野安打的な魚、とでもいいましょうか(笑)
遮二無二に良いと思う魚を品評会に出すのではなく、会の傾向を分析して(私も少し入れ知恵しましたw)、それに沿う仔を手持ちから選ぶ・・・当たり前だけど、地力がないとできない手法を成功させた、と。
ホームである媛らん会の品評会でも親1席を獲りましたし、ますます今後が楽しみです。
ま、会の中では相変わらずイジられキャラですけど。

 

あとの遠征メンバーと私の当歳は残念ながら

ドボン

でしたが、良い魚をいっぱい見られて充実した時間でした。

後片付け開始。
洗面器も分譲用のタライも媛らん会よりはるかに数が多いのですが、阿波錦魚連合会の会員さんらがテキパキ動いて、短時間で閉会式へ。

 

 

表彰の模様はアトランダムに。
副賞を自分で選べるのも良いですね。
皆さん良い表情でした。

らんちゅうの模様が入ったヒョウタンも賞品に

どれがいいかな? お子さんが賞品を選ぶ姿に周囲もニコニコ

 

 

今回大活躍だった新倉さんも賞品を受け取りました。
仲間が表彰されてるというのに、後ろの媛らん会メンバーは雑談に夢中(#゚Д゚)

 

 

当歳小の部を制覇した賀治さんにはひときわ大きな拍手が贈られてました。

 

足の調子が少し悪そうな賀治さん。
記念撮影では、野添真司さんと島本さんが「こっちやで」「賞状持ってな」と補助されてました。

 

 

吉田健治会長が「来年はいつもの日程でやると思います。きょうはありがとうございました」と挨拶。
阿波錦魚連合会さんは本来、9月下旬に秋の品評会を開催しておられますが、今年は台風で延期になり、この日に。
結果的に品評会シーズンのオーラスを飾る会だったと思います。

 

 

九里さんが「来年は全国大会が大阪の番。皆さんよろしくお願いします」と締めの言葉。

 

 

媛らん会のメンバーの大半は帰路、徳島支那そば 王王軒に寄って徳島ラーメンに舌鼓。さらにスーパーマーケット セブンで徳島のソウルフード「フィッシュカツ」を買い込み、大満足でした。

 

徳島遠征レポートは以上です。

 

良魚ずら~り!阿波錦魚連合会遠征(中)

いざ徳島へ!阿波錦魚連合会遠征(上)の続きです。

 

阿波錦魚連合会さんの品評会では、審査前の仔や審査後に洗面器に載らなかった(入選外)魚が入る「魚溜まり」があります。
連れてきた仔がいつまでも魚溜まりにいる、というのは寂しいものですが、それを見ながらのらんちゅう談義も趣があったりします。
写真右で当歳の魚溜まりをみつめているのは島のらんちゅう師Mさん、何を思う?(笑)

 

 

さて、駆け足で各部門の上位魚を見ていきましょう。
気を抜いて撮影してたので、いつにも増して下手な写真でサーセンm(__)m 
私の寸評はあくまでドヘタのシロウトの感想ですので読み飛ばし推奨。

 

東大関 賀治喜一さん

キレイな仔!
尾の前掛かりも美しく、カシラもボディもキッチリできてます。
賀治さんは媛らん会にも常連で来てくださってます。
おめでとございます!

 

西大関 井内健治さん

小の部とはいえ、華やかさでは他部門に引けを取らない!
特に尾がド派手!下半身の鹿の子もニクイ。
テッポウウオのようなムーブも披露してくれました(笑)

 

立行司 中野照弘さん

カシラ、腹、尾ともに作り込まれてますねぇ。
特に尾のカタチがキレイっす。
手(胸ビレ)も大きく赤く、見ごたえの一助になってると思いました。
元気いっぱいで動きまくってました。

 

東大関 松本泉さん

幅がありますねぇ。
どうやったらこんな幅になるんだろ?
さらに発達したカシラと見事な尾の開きが目を引きます。
フンタンの出方はスゴイし、ワンポイントの白が可愛さも醸してます。

 

西大関 浅野敏夫さん

幅もあるしお腹もバッチリ。カシラは迫力十分!
でもやはり印象的なのは尾でしょう。So gorgeous!
下の写真のように動きも軽やか。これ、ターンしてる瞬間ですが、横で見ても美しいですよねぇ。

 

立行司 玉谷正次さん

撮影してると、撮りやすい仔と撮りにくい仔がいるわけですが。
この仔は動きが素直。スッと泳いでスッと止まってくれたので、真上からの撮影も簡単でした。
かつ、こちらに寄ってきてくれるので、おもしろ写真もすぐ撮れたです。
あと勝手なことを言わせてもらえば、赤が鮮烈な仔ほどオートフォーカスが合いやすいんですね(私の安カメラのせいですが)。
これって・・・もしかして立行司の魚の特徴を少し言い当ててます?(違

 

東大関 井内健治さん

鹿の子柄がある発達したお腹、白くても開きの良さが分かる尾。
でも、どうしても顔に注目しちゃいますねぇ。
モンスター級の幅ですよ!フンタンに入った柄も更に太みを演出してるように見えました。
これだけの重厚感なのに動きまくってましたし、ツヤも良い。
まさに当歳と親の良いトコどりな二歳!って感じですね。

 

西大関 神谷健一さん

尾の曲線がめちゃキレイですねぇ。背出しも低いしカシラもスゴイ。
というか、バランスの良さにため息が出ます( ´Д`)=3
当歳魚から二歳にするプロセスで、こんなに全パーツ過不足なく発達させることができるもんなんですねぇ。

 

立行司 藤原孝司さん

あの藤原さんの持ち魚。得意(と勝手に私が思ってる)な白勝ちです。
なんともニクイ魚(・∀・)
メチャクチャ太くて派手な体つきなのに柄が上品さを演出してます。
藤原さんはホントに「映える」魚を創られますよねぇ。
写真撮影もラクでした。

 

東大関 松井英二さん

親魚は撮影が大変。
標準マクロレンズを使ってますが、この仔とかデカすぎて上見の撮影なんて画角に入りませんわ(#゚Д゚)
公式フォトグラファーの溝杭俊志さんと「洗面器の台がちょっと高いですよね」とグチりがなら撮りました。
松井さんは私の勝手な印象だと「ドーン!」とした打ち出しの強い仔を創られる方で、この仔も迫力満点です。そこへ加えて鱗並びも親とは思えないキメ細やかさ。お見事です!

 

西大関 藤原孝司さん

この仔はデカイうえに長い!(T_T)
そのうえ動きも軽快で止まってくれない!(T_T)
広角レンズを使わないと撮影不能っすわ。
あの藤原さん持ち魚ですが、印象がガラッと変わって硬質で堂々とした魚。
尾のカタチが崩れてないのがスゴイっす。

 

立行司 溝杭俊志さん

この仔も上見では画角に入らない(笑)
デカイ&長い。そしてカシラもド~ン!
媛らん会で1週間前に親4席だった仔です。
親魚紹介&表彰式!秋の品評会2019年秋レポート4 – 媛らん会でも書きましたが、人を見ると寄ってくるんですよ。
上見より「前見」の方がちゃんと撮影できたというヽ(´ー`)ノ

らんちゅうシーズン最後!阿波錦魚連合会遠征(下)に続きます。
次は媛らん会メンバーの魚をご紹介。