蝶尾屋さんに行ったよぉ!(6)関西ズンドコ金魚旅の続きです。
今回が最終回デスヽ(´ー`)ノ
【3日目】
関西滞在最終日。
梅田ちかくのホテルをゆっくり出て、
kiyoshi君(高校時代の後輩、金魚興味なし)と三たび合流(笑)
結局3日間、ぜんぶ付きあわせちゃったなぁ。
彼の車で近くのauショップへ。
携帯のメモリ(住所録など)を救うべく、
最後の手段(修理)へ。
携帯の代替機を貸してもらい、
茶をしばいた(今はこんな言い方しないのかな?)後に
ちょっと帰りたそうだったkiyoshi君を強引に誘って
いざ、心斎橋へ。
大阪にキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!って感じですね~
この旅の最大の目的は、アートアクアリウム展。
東京で開かれたアートアクアリウム展は、
季節も夏だったので浴衣姿の若い女性たちが、
ドッと押しかけた、なんて話を聞きましたが、
季節は冬。大阪ではそんなに混んでないだろう・・・
会場の心斎橋・大丸に入った瞬間、
そんな甘い見通しはモロくも崩れ去りました。
デパガのお嬢さんが紙を持って立ってたのは1階。
ひゃ、150分!?(´゚ω゚`ノ)ノ
大阪(新大阪)から2時間半も電車に乗ったら、
愛媛県の東の端の駅まで行けるやんか(´;ω;`)
会場(14階)まで階段で行くよう指示され、
半信半疑で階段を登り始めると、列は2階あたりで渋滞。
つまり14階から2階まで並んでるってこと?(:.o゚з゚o:.).:∵
kiyoshi君「マヂで並ぶんですか?」
@まつやま「・・・しゃーないやろ(´;ω;`)」
kiyoshi君はこの150分を利用して、
西宮の自宅にいったん帰り、
奥さんを連れてくることに。
暖房が効いてる階段は、
人いきれでかなり暑い。
コートを手に持ち、汗を拭きながら、
1歩1歩、上りましたι(´Д`υ)
並ぶのや人混みが大嫌いで、
ディズニーランドにも地元の祭りにも
近年まったく行ってない@まつやま。
立ちっぱなし&ダラダラ歩くのに慣れてないので、
1時間経過したぐらいから、
気が遠くなってきました(´-ω-`)
でも、その時たまたま開いたiPadで、
ブログ村の金魚ランキング、
初の1位(INポイント)になってるのに、
気づき、目が醒めました(笑)
参考:初のブログ村1位ヽ(´ー`)ノ
ようやく14階へ到着。
でも、ここからがまた長い。
kiyoshi君夫妻と合流し、粛々と並びました。
14階に上がったところから、
会場入口まで更に30分強。
なかなか入場できないのは、
なんでだろうと疑問に思いました。
その疑問は入場してすぐ、氷解しました。
入場してすぐのところには、
金魚の各魚種が水槽で陳列されてまして。
自己紹介っぽい配置ですね。
ただ、これが・・・人がなかなか進まないんですよ。
理由は「光」です。
ノーフラッシュなら撮影OKなので、
皆さん、写真なり写メなり撮りたいですよね。
ふだん金魚に興味が無い人にとっては、
「珍しい魚」がいっぱい展示されてるわけですから。
たとえば琉金なら、こんな感じで撮れれば、ま、OKですよね。
ところが!
急にこんなに照明が変化しちゃうヽ(`Д´)ノ
完全に(昔の)ラブホ調ですよね。
いろんな水槽の前から「えー!」「赤い!」って声が聞こえて来ました。
しかし、この赤い光はまだ、マシな方。
早く普通の照明に戻らないかなーと、
皆さん、水槽の前でカメラを持ったまま待ってるわけです。
ところが赤い光の次はブルーですよ!
N○Kが特殊カメラで深海魚を撮影してるかのような…
金魚を見せる気がないのでしょうか。
私の前に並んでた関西のオカンが、
そこそこ大きい声で言い放ちました。
「ココは普通に見せてくれたらエエやんなぁ!」
その通り!
三文SF映画の「宇宙船の中」みたいな状態が数十秒続き、
ようやく普通の光に戻るのですが、
写真を撮りたい人はその間、ずっと待つんです。
だから列は前に進まない。
そら150分待ちになるわヽ( `Д´)ノ
私は疲労のピークにあったので、
各金魚を撮影するのにラブホ&オカルト状態が
解除されるのを待つ気力もなく・・・
後ろで待ってる人のことを考えると、
できるだけ前に進みたかったので、
まともに撮影できたのは数枚でした(笑)
そんなわけで、貴重な数枚を掲載しますw
丸手のオランダ!
ご立派な肉瘤で、一般客をドン引きさせてましたw
茶金花房は、意外と皆さんに人気でした。
写真撮ってる人多かったです。
珍しいし、色合いがイイですもんねヽ(´ー`)ノ
桜錦もいましたヽ(´ー`)ノ
色がキレイな仔が多かったデス。
蝶尾は少々残念でした。
壁から突き出した水槽が設置されてて、
水槽の上から蝶尾が見られるんです。
特徴的な尾を、上から見せようという意図は素晴らしいヽ(´ー`)ノ
でも、私が見た時は蝶尾ズがお疲れ気味で…
ちゃんと泳いでる仔が少なかったデス(´;ω;`)
「水槽の中の美しい蝶」を見られた人は、
少なかったんじゃないかなぁ…
せっかく工夫した水槽も
ブルーライト・ヨコハマ状態で、
台無しになるし(笑)
全国1億2700万人の琉金ファンの皆さまのためにも、
琉金の写真は撮りたかったのですが、挫折&失敗(´;ω;`)
この他、いろんな魚種が陳列されてて、
良い魚もいたので、
フツーに見せてくれたらテンションも上がっただろうと思うのですが、
この時点で@まつやまの心は完全に折れました(笑)
魚種紹介コーナーを抜けると、
金魚が舞う屏風が展示されてました。
影絵の部分が時間とともに変化するらしく、
じっくり見てるお客さんもいました。
が、私は「こんな深い水槽に入れられちゃって金魚も大変だなー」としか思えず(笑)
いや、これもアートなのでしょう!
@まつやまがヒネくれてるので、
ハリウッド映画が間違えた認識で作ってしまった、
「アジアの悪徳成金」の自宅のセットに見えてしまうだけで。
「ブラック・レイン」とかに出てきてもおかしくないなーとかw
それと、遠目で見て意味がある作品なので、
個々の金魚の存在意義って、薄い気もするんです。
このアートを実現するのに、
生きた金魚を使う意味ってあるのかなぁ…と考えちゃいました。
素人考えでは、映像表現で十分で可能な気がします(゚Д゚;)
続いて「生花が挿せる水槽」。
水槽に側面に、花が挿せるようになってて、
金魚とフラワーが美の競演!って感じでしょうか。
水槽の中は案の定、円筒の突起が出っ張りまくり。
中に居るのが朱文金さんなので、大丈夫でしょうが、
水泡眼とかはダメでしょうね…アブナイ!(笑)
金魚鉢そのものが金魚の形をしてる、という作品。
鉢はヴェネチアガラスなんだそうです。
鮮烈な赤がイタリア!
って 感じでキレイですもんね。
でも下の円筒水槽に敷かれたビー玉とマッチしてるようには思えず、
ちょっとチープな印象を受けちゃいました。
金魚鉢の中には中くらいの大きさの琉金がいたのですが、
狭そうでした。ご苦労様です(´;ω;`)
続いて多面体の水槽。
例によって、赤や青の光が…
幻想的、と言うべきなのでしょうか。
この「色付き光」が無ければ、落ち着いて楽しめるのでしょうが・・・
これ、離れて見てもあまり良さが伝わらないデスね。
肉眼で見るより、望遠レンズで撮影すると、
プリズム効果で幻想感が増しますw
ちなみに多面体の中に居たのはパロットフィッシュ。
金魚じゃないなら、次!
行灯をモチーフにした作品。
縦置きの直方体の真ん中が水槽で、中に発光部分があり、
発光部の前を金魚が横切ると、影が見える…というもの。
撮影がとても難しく、多くの人がカメラを構えて群がってました(笑)
いやしかし、行灯にしては暗すぎるw
こんな感じで「あ、金魚がいるんですね」って程度しか、
金魚の姿は見えない。
逆光だわ、ガラス部分に模様が入ってるわw
これもインテリア的ですね。
いよいよハイライト!
世界最大級の金魚鉢!
1000尾が泳ぐ!作品名「花魁」!
大きいし、近くで見たら
やはり迫力はあります。
鉢の中に居るのは、琉金や出目金や丹頂など。
鉢の台座部分には、長物系が居ました。
和金、朱文金、コメットなど。
しかし、やはり他の作品同様、
主役は金魚というより「光」なんですね。
それも「色付きの光」。
個人的な感想ですが、
「和の美」とは程遠い感じがしました(´;ω;`)
私が期待してたのとは、ズレがあったというだけで、
アートしてはこれも、アリなんでしょう。
外国人が見た日本・・・と捉えればナットクできますし。
色彩感覚的には、むしろ中国や沖縄に近いのでは?
@まつやまとしては珍しく、辛口なことを書きましたが、
多くの人が、写真を撮影したりして楽しんでいました。
フツーの光の時に、多くの人がカメラを向けているように思えましたけど。
その点では、観客のニーズともズレがあったかもしれません。
来場者の多くは、アートも見たかったのでしょうが、
金魚もちゃんと見たかったのでしょうし。
出口へ向かう通路には、
金魚も描かれた浮世絵や、
貴重な古い品評会の番付などが展示されてました。
が!
暗くてよく見えないヽ(`Д´)ノ
ラストの展示は「万華鏡」。
金魚が泳ぐ水槽に万華鏡が取り付けられてて、
覗くと幻想的な光景が見える・・・ってことなんだそうです。
三角形が万華鏡部分。
ここを覗くと、水槽の中が見えます。
中を見ると予想どおり、金魚の姿は影も形もありません(笑)
万華鏡ですから、当然でしょうけど。
金魚が「動く図形的なモノ」になっちゃってます。
全体の感想を少々。
金魚をインテリアに使うな、とか
金魚を使う必然性が薄い、とか
金魚の良さが無視されてる、とか
金魚そのものが持つアート性を殺してる、とか
批判しようと思えばいくらでもできちゃうだろうな、とは思いました。
すべての金魚好きがそう感じるかどうか
分かりませんが、
金魚の魅力を引き出す方向のアートではない、と
@まつやまは感じました。
色とりどりの照明が、金魚の魅力を減じてるのは、
間違いないでしょう。
金魚だけでなく、
花魁(巨大金魚鉢)は、
普通の光の下でじっくり見てみたかったです。
中の金魚も良さそうな仔がいたようですし、
あれだけの群泳を実現する「金魚鉢」ですから。
金魚にも団体美はありますが、
少なくとも今回のような展示方法なら、
(決して皮肉ではなく)イワシの群泳を
ライトアップした方が、はるかに美しいのではないかと。
それでも。
金魚に注目を集めてくれてるイベント、
という点は、無条件に素晴らしいと思います。
あれだけの人数・・・150分待ち!・・・
おそらく普段は金魚に興味が無い人たちを引きつけて、
金魚を見てもらう機会になってますもんね。
今後、アートとしての美しさだけでなく、
金魚の魅力を多くの人に知ってもらう展示や、
金魚好きも楽しめる舞台になることを期待したいですヽ(´ー`)ノ
ヘトヘトで心斎橋・大丸を後にした@まつやま、
kiyoshi君に新大阪まで送ってもらい、
帰路につきました。
今回の旅は予想外のアクシデントや、
@まつやまのポカ(ホテルを間違えたり)があり、
ズンドコな感じで終始しましたが、
1月というオフシーズンのわりには、
関西で金魚をエンジョイできたと思います。
登場いただいたお店の方たちに改めて感謝。
kiyoshi君と奥さんにも感謝。
そして飽きずにお読みいただいた読者の皆さまに感謝!
【関西ズンドコ金魚旅 完】
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