錦蘭会に行った㊦~感想と上位魚~

錦蘭会2023に行った㊤~旅と品評会~のつづきです。

今回の遠征で私が一番うれしかったのは、受付の時だったと思うのですが、錦蘭会の会員さんから「きょうは西条組、来てないの?」と尋ねられたこと。
西条組とは媛らん会メンバーのH野さんT下さんのことでしょう。
この2人は愛媛県西条市に住んでるのでそう呼ばれたのだと思います。

先日開かれた徳島での阿波錦魚連合会さんの品評会や、昨年の日らん全国大会に出撃し、好成績を収めるなど地道に努力を続けており、その成果で「西条組」として認識されたのだと思います。
それと、2人の話(主にH野さんですが)は2023年9・10月号の「月間金魚仲間」の蘭好人というコーナーに載ってます。もしかしたらその効果もあったのかな、と💦
(文章はワタクシ、@まつやまが書きました)

数年前に本格的にらんちゅう飼育をスタートさせたH野さんとT下さん。10年やっても進化しない@まつやまを明らかに飼育技術で抜き、成果を出し、らんちゅう界で認知を得たってのはスゴイことです。

「西条組」ではないですが、阿波錦魚連合会さんで良い結果(当歳小の部東関脇と特別賞)を出したS倉さんも同時期に媛らん会に加わって結果を出してきた。錦蘭会ではドボン(入賞ならず)でしたが、蘭土竜さんも先日の淡路育水会さんの当歳小で西大関の好成績をゲット。

媛らん会はまだまだ少人数で会員絶賛募集中ですが、精鋭が続々と育って来てる、という感じです。

私はぼちぼち琉金飼育に戻(o゚Д゚)=◯)`3゜)∵

 

さて、錦蘭会の秋季品評大会の上位魚と媛らん会の出品魚をご紹介。
このブログを以前からお読みの良い子はご存知でしょうが繰り返し書きます。
コメントを添えてますが、ちゃんとした魚評と呼べるものではありません。キャリア10年でもまともに飼育できないクソ下手野郎の独り言として読み飛ばし推奨です。

 

 

東大関 松井英二(鳥取)

表彰式で「寒い」を連発して周りに「半袖やからやろ」と突っ込まれてた松井さんが東大関ゲット。
長手でしっかりしたカシラが強調されてて、尾の広がりもビューティフル。お見事です。

 

西大関 九里博公(西宮)

媛らん会の秋の品評会(11月12日、愛媛県東温市で開催予定)で今年も審査をしてくださる予定の九里さん。
プレイヤーとしてバリバリ最前線なことを示してくださいました。
カシラと尾が目を引きますが全体の均整が美しいと思いました。

 

立行司 相田浩之(伊予)

ぱっと見、えらく小さく地味な仔って印象ですが小さいなりにフンタンは出てるし尾筒が極太。
誤解を恐れずに書きますが、この仔を3位にする審査員さんたちスゴイな、と。私は見つけられる自信がありません💦
立行司というポジションは媛らん会勢にとって非常に重要なので(笑)喜びもひとしおだったでしょう。マジでおめでとうございました。

 

東取締 九里博公(西宮)

ふたたび九里さんの持ち魚。
カシラがスゴイし窓が印象的です。小の部なのに迫力を感じます。

 

西取締 井ケ田芳郎(奈良)

きれいに開いた尾と堂々とした腹が印象的。色が揚がってて迫力マシマシです。

 

媛らん会メンバーの魚をご紹介。

西前頭1 松宮和博(川西)

迫力ある魚づくりが得意(と私が勝手に思ってる)松宮さんですが、上品でまとまりがある魚だと思いました。

 

西前頭5 松宮和博(川西)

なんとも複雑な柄で私好み。小さいけれど腹のつくり込みがスゴイです。

 

 

 

東大関 島本康宏(徳島)

私がらんちゅうを始める前から存じ上げてる数少ない愛好家のお一人。いつも会場では若輩者を相手をしてくれてありがたいです。
大の部らしく迫力ありますし、カシラと尾がスゴイ。泳ぎもキレイでした。

 

西大関 島村勲(神戸)

背出し~背なりのカーブが低くて美しい。
カシラと尾もバッチリ発達してます。
色もキレイに揚がってるし、アートのような仔です。

 

立行司 北山円空(羽曳野)

色揚げをキッチリ仕上げられてるのでしょう、ガッチリとした硬質な印象がある仔です。洗面器狭しと元気に泳いでました。
そこまで大きな仔ではないですが、尾の開き、立派な腹がインパクトありました。

 

東取締 藤原孝志(鳴門)

以前、媛らん会であらゆる商品をかっぱぎ、錦蘭会で写真代(入賞者が払う)を数万円払ってるのを見てわれわれ若手を震え上がらせた猛者、藤原さん。当ブログでは1エントリーに何度も登場(何尾も入賞)することから「あの藤原さん」で表記を統一しています。
尾の美しさに目が行ってしまいますが、さすがのカシラ&ボディバランス。背なりの低さもスゴイっす。

 

西取締 山本史郎(大和郡山)

大の部といえど、ここまでの迫力はスゴイの一言。フンタン、頭の形、腹、そしてど派手な尾。圧巻です。

 

 

媛らん会メンバー持ち魚の紹介です。

西関脇 松宮和博(川西)

頭の幅が広い。
てボディは長手を大きくガッシリ育てた、って印象です。尾開きもキレイっす。

 

東前頭5 相田浩之(伊予)

尾先に赤が入ってないので見えにくいですが、立派な尾です。
フンタンも見事ですが、下半身は「狙って出品してる」感じがプンプン(笑)
さすがベテランぽい出品戦略ですねぇ。

 

東前頭9 末冨綱彦(松山)

媛らん会の会長さんから会直前に分譲いただいた仔です。面白い柄ですが、私が生き永らえさせられるかが問題。

 

東前頭13 末冨綱彦(松山)

同上。大きくて迫力ありますが私が(以下同文)

 

西前頭13 松宮和博(川西)

小の部西前頭5と似たタイプの仔。会後に譲っていただきました❗
ですが私が(以下同文)

 

 

 

東大関 島村勲(神戸)

当歳大の西大関を獲られた島村さんが二歳では頂点。
尾、カシラともドカ~ン❗って感じです。
ど迫力ですが、正面から撮った写真だと、なんともチャーミング。

 

西大関 松井英二(鳥取)

当歳小で東大関だった松井さんがゲット。
尾と背なりの美しさが印象的。
この仔も圧巻の迫力ですが、横~正面から見るとブルドッグみたいでカワイイです。

 

立行司 松井英二(鳥取)

続いて松井さん持ち魚。この大きさでこのバランス、スゴイです。
泳ぎもキレイで撮影しやすかったです。

 

東取締 九里博公(西宮)

撮影してたら寄ってきて、水面に顔を出してこちらの様子をうかがってました。かわいがって飼わてるのが伝わります。上見はガッチリした印象で尾形が美しい。

 

西取締 三島憲通(加西)

尾の形と模様が魅力的です。
全体に赤がバッチリなのでホレボレする仔です。

 

媛らん会メンバーの持ち魚です。

脇行事一 相田浩之(伊予)

※写真撮影は本人です。
撮影を忘れてました。二歳魚はほかにもメンバーの魚が居たのですが、相田事務局長の当歳小立行司騒動&昼飯の間に失念してしまいました。すみません。
長手をしっかり育ててる、という感じの仔です。まだいける、と思いました。

 

 

 

東大関 谷口和記(姫路)

大きさといいカシラといい尾といい、迫力ありました。
フンタン、怖いぐらいにボッコボコですねぇ。尾の模様も美しい。
私が良魚を入手しても、こうはできないなぁと嘆息。

 

西大関 藤原孝志(鳴門)

「あの藤原さん」が親でも西大関獲得。
カシラと尾が見事なのはもちろん、腹がビッシリ作れてますね。
気が立ってるのかお腹が空いてるのか、撮影してたらこちらに突っ込んできました。

 

立行司 川口和男(豊中)

横にデッカイし、色がバッチバチに揚がってるのでなんだか硬そう💦
でも横から見ると背中のラインは低くてキレイですし、目もキュートです。

 

東取締 中孝男(大阪)

尾の迫力がスゴイです。
洗面器の中での存在感がありました。横見だと目がつぶらでカワイイッス。

 

西取締 中村正則(大阪)

ひと目見てデカっ❗って思いました。
カシラが特に強調されてますが、尾もオシャレ模様でキレイだしデカイ!

 

以上でレポートは終了です。

11月12日は媛らん会の品評会があります。
こぞってご来場くださいませー。

 

錦蘭会2023に行った㊤~旅と品評会~

傘もさっさず~ぬ~れ~て♪

亀に翼がピロ~ン❗
雨のウォターランド❗

 

 

冒頭の歌詞は大阪の雨で思い出す曲、欧陽菲菲『雨の御堂筋』(1971年)の一節、写真は雨景色のウォーターランドの亀でした。
(さすがに雨の御堂筋はリアルタイムでは聴いてません。スナックでオッチャンらが歌ってた)

社団法人日本らんちう協会錦蘭会、秋の品評会(第105回)が10月8日、大阪の服部緑地公園ウォーターランドで開かれ、愛媛のらんちゅう愛好会媛らん会広報担当の私、@まつやまは4年ぶりに参加してきました。
(去年同会場であった日らん全国大会に来てたので、久しぶりって感じでもないですが)

錦蘭会は事実上、西日本大会なので媛らん会から誰かが参加するようにしてまして、私も会長名代的に行くことが多いです(恥ずかしながら今回も私の出品魚は会長さんから直前に分譲されたもの)。今回はアズー事務局長蘭土竜氏と3人で遠征しました。 媛らん会の比較的初期メンでズンドコ旅デス。

 

前夜は大阪の蘭土竜氏の拠点に泊まることになり、いつもの日帰り弾丸ツアーよりは体も心も楽。7日午後7時前、松山市の自宅を出発し2人を車でピックアップ、途中香川の豊浜サービスエリアで簡単に夕食。私は香川だからうどん一択だったのですが、風情を解さぬ2人はラーメン食ってました。

 

 

車中の会話は媛らん会のこと、らんちゅうのこと・・・だけでなく、多岐にわたった雑談となり、眠気もなく深夜0時前、大阪南部に到着。
コンビニにあった満月ポンをつまみにミニミニ宴の後、就寝。
※満月ポン、愛媛ではスーパーで見かけますがコンビニにはない。
※アズー氏の寝相については武士の情けで伏せます。

翌朝午前7時に起きていざ会場へ。結局午前中は降りそうで降らない絶妙な天候でした。
錦蘭会は伝統のある会。媛らん会が11月でようやく11回目の品評会って考えると気が遠くなります。

 

 

見知った愛好家さんたちと挨拶もそこそこに近くのコンビニへ急行。出品に必要な魚の写真(どの魚を出したか確認用)を蘭土竜氏がプリントし忘れてたのでダッシュで行って帰ってきました。

さっそく受付に行き、会員番号を確認して名札&昼食券をもらいつつ、会費や出展料(1尾1000円)を支払います。参加賞や錦蘭会の冊子なども受け取ります。

 

 

続いて持ってきた魚を会場備え付けのバケツに入れて部門ごとに受付に出します。この時に写真と現物のらんちゅうを見比べて確認されます。確認された写真は裏に検印が押されます。

 

 

午前10時、いつもの階段で記念撮影。今大会は参加人数少なめです。日程バッティングのため西日本以外から参加者が来られなかったとのこと。

 

 

錦蘭会の牧之段一幸会長(写真右の黒いスーツ姿)が開会挨拶。

 

 

参加人数が少なめだったこともあって、媛らん会のアズー氏と蘭土竜氏も魚係に急きょ任命されました。錦蘭会での魚係は初めての両氏、ちょっと緊張した面持ちでやり方を教えてもらってました。今回は参加者ほぼ全員に何らかの役が割り当てられてる感じで、「みんなで開く錦蘭会」って雰囲気でした。

 

 

審査が始まると魚係は大忙し。魚溜まり(出品魚が多く入れられた池)から審査用の洗面器に1尾ずつらんちゅうを運搬。審査が終わったら入賞魚用の洗面器に順位ごとに再び運びます。

 

 

昨年の日らん全国大会で魚係を務めた媛らん会のH野さんT下さんも言ってましたが、いろいろ発見があるようで、帰りの車中2人とも「やって良かった」と口をそろえてました。

 

二歳・親魚両部門の審査の様子です。この2部門は出品魚も多くないため審査員を共通とされたようです。媛らん会関西メンバーのM宮さんも審査されてました。

 

 

当歳大の部の審査。出品数が多くて審査も大変です。まず真ん中あたりの洗面器に入れられたらんちゅうが、上位(たぶん写真手前)と下位(同奥)で洗面器を移動させられていき、最後はその洗面器ごとに順位が決められていきます。

 

 

当歳小部門の審査。当歳の大小どちらにカテゴライズされるかは大会側(審査員ら)が決めます。小の部も出品魚は多く大変そうです。

 

 

ちなみに今回、入賞魚撮影に専門カメラマンさんが導入されました❗
会報などに掲載する真上からの魚の写真撮影は会員(私も部門単位で任されることがありました)で賄ってきたのですが、けっこう大変。なのでこれはとてもうれしかった。私にもカメラマンの腕章は渡されましたが公式カメラではなく撮影協力的な立場に。撮影データはすべて錦蘭会事務局さんに置いて帰りました。いや~、メチャメチャ気が楽でした。

 

 

各部門の順位がどんどん決まっていきます。自分の魚が「洗面器に載った」(入賞を意味します)ら、名前などを書いて順位札に表示します。上位入賞魚は写真代を会に支払います。いっぱい上位に入ると金額もとんでもないことに💦

 

 

上位魚など魚の写真は次回掲載しますが、うれしい結果は先に載せます。
媛らん会アズー事務局長の持ち魚が当歳小の部で立行司(3位)の快挙。
おっかなびっくり「これ自分の魚ですよね」と周囲のベテランに確認するアズー氏。
審査員も務められた野添真司さんも「おぉ、間違いない。おめでとな~❗」と太鼓判。すると周囲から「やったな~」の声とともに拍手が。なかなか見ない光景です。
緊張と喜びでフリーズするアズー氏。消え入るような声で「ありがとうございます」。こういう時は大きな声で「アザ~ッス❗」ぐらい言えばいいのに、

 

 

審査も私の撮影も一段落したのでお楽しみのお弁当。錦蘭会で出る弁当はいつも美味です。

 

 

昼過ぎから空模様が怪しくなり、そこまで激しくはないものの雨が💦
大阪での大会で雨に降られるのは久しぶりな気がします。屋外大会の弱点ですよね。
それでも大会の重要な時間帯は降られずに済んだのでギリ、ラッキーかと。 表彰式より前に、いつもより早めの撤収作業となりました。

 

いつもながら錦蘭会の後片付けのスピードは凄いです。ベテランさんたちも手伝ってあっという間にトラックへ積み込む手前まで作業。

 

 

そのころの媛らん会メンバー。雨具もないのでヒッソリ雨宿り中。

 

 

大阪府議会の偉い人もゲストで来られる中、楽しく表彰式。
アズー氏が堂々の受賞😃

 

M宮さんも何度も名前が呼ばれ賞状や商品を受け取っておられました。

 

 

上位の副賞はブラインやヒーター(エヴァリス)などがあり、指をくわえて見てました。あ、でもスポンジフィルターはもらえました。ありがとうございました。
表彰式の写真、暗かったのもあって失敗写真の山でした。以下、マシなのを数枚、順不同で掲載します。

 

 

全日程が終わり帰路へ。関西で夕食を摂ろうと思ってたのですが想定より少し時間が早かったので四国へ車を向けました。
淡路のSAで間食。牛串(美味)と明石焼きの値段が同じぐらいだったと思います💦

 

夕食について車中で散々、「大阪で食うか」「いや神戸もある」「明石も」なんて言ってたのに結局、松山にたどり着いた後にファミレスで夕食となりました。
媛らん会では若手に分類されるものの、実年齢はいいオジサンなのに、ダブルハンバーグを食べる2人。私は分別があるのでシングルにしました😁

 

というわけで、錦蘭会レポート㊤でした。
㊦では上位魚などを掲載します。