不定期に「初心者の主張」を綴ります(゚Д゚;)
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金魚を飼い始め、ネットを通じて上級者と
話すことができるようになり、
まず、驚いたこと。
「その辺の店では良い金魚は買えない」
確かに言われてみれば、店頭では、
産地も生産者も、まったく書かれてない金魚が
なんと多いことか。
例えば弥富産と書かれてるもの、
○○養魚場産と示されてるものは、
ごく少数。
つまり、生産者が自信を持って
「私が作った」と言える金魚は
まともに流通してないってことです。
では、雑誌で見るような、目を見張るような
美しい金魚たちはどこで流通してるんでしょう?
どうやら・・・
一般人や初心者の目に触れないところで、
ブリーダーや生産者が、こっそりと上級者に
売ってらっしゃるんですねヽ(´ー`)ノ
東京のごく一部の店には、そういう金魚が
流れたりしてますけど、
地方の小規模店舗、一般的なホームセンターには
まず来ない。
珍しい種類の金魚も同じです。
良い金魚じゃなきゃ、飼うのはイヤだとか、
飼うべきじゃないとか言ってるのではありません。
ハネでもノンブランドな金魚でも飼えば家族。
我が家の水槽でも「瑕」がある金魚が多いです。
でも、良い金魚は一目で人を魅了する力がある。
見事な土佐錦魚や、真っ赤な飯田琉金なんて、
金魚なんてまったく知らなかった私が見ても
衝撃的でしたから。
初心者がいきなり高級金魚を飼うってのは、
確かに良いことではありません。
生産者が丹精した金魚を徒に殺すことに
なったのでは意味がありません。
金出せば、なんでも買えるって風潮は
私も好きじゃないです。
でも、一般人には良い金魚、珍しい金魚を
見るチャンスも飼うチャンスもごく僅か。
店頭に良い金魚がいなければ、
見る目を養う機会もない。
そりゃ、衰退しますよ、金魚業界。
今はネットがありますが、それでも
金魚産地を除く地方に暮らしてれば、
「趣味は金魚」なんてことには、
まずなりえない。
それは「社会」や「消費者」のせいじゃない、
と私は思います。
金魚業界がどこか一般産業界とは違うからです。
そもそも。
良い金魚ってのは高いとは限らないわけです。
丈夫で形が綺麗で色が鮮やかで…
当歳ならそんな金魚を1000円で手に入れることも、
「上級者の世界」では可能のようです。
安くて良い物は、すぐ売れる。
だからどの産業も、安くて良いものを作ろうと
努力してるわけですよね。
でも、金魚は安くて良いものがなかなか入手できない。
値段と品質が一致しないし、
地方への流通力も良いとは言い難い。
大量生産、大量流通、大量消費が
金魚業界のためになるかどうかは
私には分かりません。
業界の「近代化」が必ずしも良い結果を
招くとは限りません。
金魚は伝統産業なんですからね。
その伝統を培ってきた先人たちの
努力には最大限の敬意を払います。
でも、「趣味は金魚」の人を
マニアや好事家から、もっと広げるには、
このままではいけないのではないかと、
思います。
以上、素人の戯言でした。