本日3月3日は金魚の日っ!
金魚の日に関連してイベントが各地で
開かれてますね。
行ったことありませんが、
岐阜県の水族館で金魚特集。
3月のマンスリー水槽 「3月3日は金魚の日」 アクア・トト ぎふ
そして四国・東かがわ市引田では、
雛祭りのイベントに日本オランダたちが参加してたようです!
引田ひな祭り初日 | タメさんの金魚飼育日記08~11
ちょっと変わったところでは、
オンラインゲームのイベントでも
金魚の日があるみたいでw
雛祭りイベント「桃の節句と金魚の日」開催! – エンジェルラブオンライン
最近、なぜ3月3日が金魚の日なのかということを
尋ねられる機会が増えました。
テレビのクイズとか雑学系で取り上げられたんですかね?(゚Д゚;)
おそらく、私を含め最近の金魚好きにとって、
ひな祭りが「金魚の日」と言われても、
ピンと来ないのではないでしょうか?
日本観賞魚振興会が平成2(1990)年に制定したそうです。
が、日本観賞魚振興会は2010年に解散し、
その事業を移管された jOFa 日本観賞魚振興事業協同組合では、
主な活動内容のページで、
「金魚の日(3月3日)」に因む各地イベントへの協力
と触れている程度で、制定年すら書かれてない(゚Д゚;)
なぜ「雛祭りと金魚」なんでしょう?(゚Д゚;)
江戸時代、雛飾りと一緒に金魚を飾ったから・・・
という説明はネットで多く見かけます。
ではなぜ金魚を雛人形と並べていたのか、
その風習は全国で一般的だったのか、
そこも分からない(゚Д゚;)
以前どこかのブログで、
雛飾りは近所の人たちに見てもらう風習が全国にあり、
(今でも残ってる地域はありますよね)、
金魚はかつて高級品だったから、
雛飾りを見てもらう機会に金魚を飾った・・・
という説を読んだ記憶がありますが、
今回、そのブログを発見できませんでした(´;ω;`)
「裕福自慢」的に金魚を飾ってたというのは、
説得力はあるのですが・・・
一方、戦前の話ですが、貧しかったゆえに、
金魚が雛祭りと結びついた側面もあったそうです。
参照:『江戸東京歳時記をあるく』第6回 金魚の初セリと雛祭り
以下、引用します。
ハマグリやアサリ、スルメなどの海産物を供えるのが古くからのならわしであるが、海から遠い内陸の北関東地方などではそれらが高価で、なかなか充分には調達できない。そこでその代わりとして、淡水魚であるとはいえ、魚介の一種としての金魚を供えることを金魚商らがすすめ、ひろめていくようになり、いつしか広域的な行商圏がそこに形成されていったのだという。
・・・う~ん、商魂たくましいデスね(笑)
「金魚の日」は弥富の問屋さんが提唱し、
観賞魚を売る側の団体が制定したので、
オフシーズンに金魚を売るための策略では!
という意見もネットで見掛けましたが、
制定されるはるか以前から、
雛祭りに関連した金魚ビジネスというのは、
定着してたんですね(゚Д゚;)、
なので金魚と雛飾りの「セット販売」も
盛んだった時期があったようです。
雛人形や道具類を売る「ひな市」というのは、
現在でも各地に残っているようですが、
かつては金魚が盛んに売られてたようですし、
雛人形店でそのものズバリ、金魚屋というお店が
愛知県にあるんですね∑(`・д・´ノ)ノ
お店のサイトには店名の由来として
「明治43年創業当初、店の傍らで金魚を売っていた」と書かれてます。
それだけビジネスとして成立してたということは、
金魚と雛祭りというタッグが、
現代の私たちが想像するより、
かなり強固に結びついていたようですね。
例えば、伊豆地方に伝わる「雛のつるし飾り」。
江戸後期にできた風習だそうですが、
(参照:稲取温泉旅館協同組合公式サイト・雛のつるし飾りまつり)
つるされてる中には金魚の飾りも定番だそうですヽ(´ー`)ノ
京都でも同じような「つりびな」という行事があります。
(参照:雅な京都の雛祭り、歴史と文化を感じる桃の節句へ)
生きた金魚を飾るだけでなく、
こういうカタチで金魚が雛祭りに参加してるんです∑(`・д・´ノ)ノ
以下は、@まつやまの私見なのですが、
なぜ、ここまで金魚が雛祭りと結びついたのか?
端午の節句が鯉なんだから、
桃の節句は金魚だろ!
ってのも、あるかもしれませんが(笑)
多分に呪術的というか、
雛人形と金魚の共通性が、
その理由なんじゃないかと思ったりします。
雛人形はお祝いとしてのお飾りであると同時に、
娘さんの災厄を代わりに受ける存在。
だから長く飾ってはいけないし、
各地の「流しびな」は人形を川などに流します。
参照:【ひな人形】の由来と飾る時期 [暮らしの歳時記] All About
そして金魚も、やはり災厄を飼い主の代わりに
受ける役割があると考えられてたそうですし、
今でも風水学的にはそういう存在です。
(参照:風水 身の回りの実践法)
さらには、そもそも桃の節句は
「上巳(じょうし)」の節句と言われ、
水辺で身を清めてお祓いするという習俗が、
中国から平安貴族に伝わったのが始まりなんだそうで、
「水」と関わりが深いイベントだったようです。
(参照:雛人形(ひな人形)、ひな祭りの由来と歴史-人形のまち岩槻 小木人形-)
雛人形も金魚も、
ともに娘の身代わりとして災厄を引き受けてくれる、
そして身を清めたり、人形を流す代わりに、
「水」を雛飾りに添える・・・
そう考えると、雛祭りに金魚が参加している理由、
納得しやすい気がします。
(あくまで@まつやまの想像デス)
というわけで、「金魚の日」というのは、
平成になってから決まったものではありますが、
売らんかな、だけで定められたものではなく、
遥か以前から、
金魚と雛祭りは女の子を想う親の気持ちで結びついてた・・・
@まつやまも娘2人を持つ身。
彼女らの健やかな成長を祈りつつ、
我が家の金魚を眺めることにしますヽ(´ー`)ノ
なんてね。
@まつやまの娘たちに「3月3日は何の日だ?」と尋ねたところ、
「両津勘吉の誕生日!」
・・・父は悲しいぞ(´;ω;`)
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