今年の7月のこと。
かなり暑かった日でした。
心臓病のリハビリを兼ねて歩くのを日課にして1ヵ月弱。
自宅から25分ほどの道後公園そばを散歩中、
お堀に植えられた木にふと目が止まりました。
私は花木の種類に疎い。
というか、普段はあまり木に興味が無い。
子供の頃からこの木は何度も見てるはずなのに、
この日に限って何か引っ掛かりを感じたんです。
「赤穂」の文字が目に飛び込んできた。
彼の地と関係するハゼの木らしい。
木の近くに設置されていた説明文によると、
赤穂浪士討ち入り後、47義士のうち10人が
江戸の松山藩屋敷の預りになり、
時の松山藩主は彼らを武人の鑑として丁重に扱ったそうです。
元禄16(1703)年、10人(そのうち数人は愛媛関係者だったそうです)が切腹。
松山藩主の行いを知った赤穂の人々が
名産のハゼの木を送った・・・と伝わっているそうです。
松山市に生まれて45年近く。
@まつやま、初めてそのことを知りました。
そうだ。
秋になれば、また赤穂に行かねば。
・・・というわけで、
2013年10月19日、赤穂市に行ってきました。
もちろん、穂竜愛好会の第7回品評大会の見学へ!
1年前、初めて見学に行った時は、
知り合いも一人も居ないし、
心細い気分で向かったのですが、
いざ行ってみると、
品評会で見る穂竜はスゴイ仔ぞろいで
私が勝手に抱いていたイメージとまったく違ってたし、
優しい会員さんが多く、
温かく迎えていただき、
いろんな方と知り合いになれて、
メッチャ楽しかったんです。
2回目の見学となる今回は、
気分的にもちょっぴり「ホーム感」を勝手に感じてましたし、
なにより穂竜愛好会員の蘭土竜さんの
車に便乗させてもらいましたので、
松山を早朝出発する時からリラックスムードヽ(´ー`)ノ
運転も蘭土竜さんにお任せしちゃって、
@まつやまは助手席で少々うたた寝する始末w
いやぁ、こんなに楽な金魚遠征はなかなかありません!
午前8時過ぎ、会場の赤穂城跡に到着!
傘を会場まで持っていくか悩んでる蘭土竜さんの図。
幸いほとんど雨は降らずに何よりでしたヽ(´ー`)ノ
蘭土竜さんのお子さん2人も同行。
お堀に魚がいるかどうか確認中(^^)
お二人ともホントに良い子で
金魚に夢中な父(蘭土竜さん)の手を煩わせず、
1日中、赤穂城址公園で遊んでました。
前回はゆっくり会場の周りを見る暇がなかったので、
品評会場入りする前に、
少し遠回りしてお堀(外堀)の周辺を散策してみました。
早くも土産物を買ったりしつつ(笑)
ぶらぶらと堀沿いに歩き、
塩屋門から城址公園に入り、
良寛さんの歌碑を見たりしつつ
四十七士を祀った大石神社へ。
ここに祀られてる方たちのうち、
10人が死の間際、松山の先人達と
交流があったと思うと、
昨年よりも赤穂をグッと身近に感じました。
城址公園を半周足らずしたところで、
ようやく品評会場へ。
まだ準備中のようですが、
えらく写真右側に人が集まってるなぁ・・・
近寄ってみると、
出た!穂竜です!ヽ(´ー`)ノ
皆さん、分譲魚を準備したり品定めしたりで
集まってらっしゃったんですね~
昨年とは比べ物にならないぐらい、
多くの分譲魚がまさに陳列中!って感じでした。
「こっち向いてよ~!」
「良い仔だから~!」
朝からえらくハイテンションで
分譲魚を撮影されてる方がおられたので、
恐る恐る様子を窺ってみると・・・
今やブログ村金魚ランキングで
常に上位に入ってらっしゃる、
(1位もゲットされてます!)
穂竜 大好きのS女史さん!
昨年の品評会で挨拶させていただいたS女史さんとは、
ネット上でも交流させていただいてまして、
私が夏にエアレーション事故で多くの金魚を失った時も、
すごく心温まるお見舞いのメッセージをいただきましたヽ(´ー`)ノ
その節はありがとうございました。
そもそも!
「穂竜」ってどんな金魚?
私自身の復習も兼ねて簡単にまとめてみます。
(知ってる方は読み飛ばし推奨。間違ってたらご指摘を)
穂竜は兵庫県赤穂市にお住まいの榊誠司氏(現・愛好会会長)が
昭和43年に入手した青黒出目オランダを累代繁殖させ、
さらに高頭パールを交配して作出した金魚。
広く知られるようになったのは平成になってから、
という比較的新しい魚種です。
体色は空のような青と、稲穂の黄金色を目指して
改良が続けられている一方、体型も独特(;・∀・)
肉瘤・出目・パール鱗で真ん丸ボディ、大きい尾が特徴。
@まつやま家では家族が怖がるため、
肉瘤、出目、パール鱗は基本NG魚種なのですが、
そのあらゆる要素を持ち合わせているというwww
ちなみに去年の穂竜品評会の写真を嫁に見せたところ、
「う~ん・・・カワイイとも言えるけど、やっぱ怖い!」との感想でした。
(個人的な見解です。ご容赦ください)
また体色にさまざまなバリエーションを持つ「変わり竜」もおり、
品評会では独立した一部門として審査されています。
愛好会員をはじめ全国にファンがいて、
最近では金魚専門店でも見かけるケースが増えてます。
@まつやまの個人的な印象ですが、
女性ファンが多い魚種というイメージがありますし、
品評会に集まる会員さんたちは、
他魚種に比べても若手の作り手さんが多いです。
なので、品評会の活気は
(私が見てきた中では)屈指です(∩´∀`)∩
ざっくりした説明ですみません。
分譲魚の写真をご紹介します。
ほほー!良いですね~!∑(`・д・´ノ)ノ
いきなりレベルが高い穂竜が目を引きました。
まだまだ一般的なお店では、こういう仔はお目にかかりにくいかと。
この穂竜は体色がキレイでした(∩´∀`)∩
黄金色の金魚ですね~!
続いてこちらをガン見する変わり竜。
「何見てんだよ!」って風情w
すみません、買うあてもないのに分譲魚コーナーに陣取っちゃって(;^ω^)
肉瘤ポコン!ボディは丸々!
浅葱っぽい青もキレイで見ほれちゃった変わり竜。
真ん中の仔の体色が気になっちゃいました。
昨年もいましたが、柔らかいクリーム色!
パール系の表現の一つとして見かけますが、
穂竜のカタチでこの色だと、なんとも愛くるしい感じがします~
分譲魚の洗面器が並んでる場所のすぐそばに、
品評会に出場する魚の待機場所があったのですが、
ものすごく目を引く変わり竜が居たので思わずシャッターを切りました。
頭も目もボディも立派ですし、尾も大きいし模様がキレイ。
この金魚については連載で後ほど登場します。
われわれ見学者が分譲魚に見とれてる間に、
品評会の受付が始まりました。
申込書を書いた人は、金魚を受付窓口に金魚を運んでいきます。
今年は前年に比べ「当歳2部」という部門が新設され、
出展魚も年々増加の一途だそうで、かなりの数が運び込まれてました。
グッズが売り場をのぞくのも、穂竜の品評会での楽しみのひとつ。
金魚好きの気持ちをくすぐる品々がありました(∩´∀`)∩
潮汐(大潮とか)の表示もあるという穂竜ダイヤリー。
これは飼育日誌にバッチリですね~!
金魚のフェルトぬいぐるみもありました。
カワイイですね~(´∀`)
どこかのブログでお見かけした気がします。
琉金のヌイグルミがあれば、
買わねばならない!
それはもう「反射」や「習性」「本能」みたいなもんで(;^ω^)
これはピンだったかな?
出目金 in 天然石アートって感じですね。
ネックレスも販売されてました。
モデルはグッズ売り場の美人さんw
穂竜男・・・でしたっけ?
不気味な男性をモデルにしたストラップも売られてました。
グッズを売られてた女性も
「これは身内ネタで・・・(゚Д゚;) 誰がモデルか分かります?」と
恐縮しつつ説明されてましたが・・・
@まつやま、すぐ察しましたよ。
魔よけですよね(違
効きそうですよね、実物は強面(コワモテ)だしw
いやでもこういう悪ふざけ(失礼!)を
マヂメにやるあたりが、
穂竜愛好会の明るさに繋がってるんでしょう!
もちろん、私は買いませんでしたw
上のストラップのモデルらしき人は、
品評会準備で大忙しでした。
あ、念のため・・・
穂竜男のモデルは穂竜愛好会の広報担当で
有名サイト外虫魚図のinabouさんです。
昨年の品評会レポートでは@まつやまを弄くり倒してくれたので、
返礼として掲載w
inabouさんは今品評会の模様を
パーフェクトに網羅したレポートを早々にアップされてました。
私のブログを読むよりも、こちらをチェック!
http://gaichu-wars.boo.jp/fish/horyu2013hinp.html
昨年に引き続き、榊会長にもご挨拶させていただきました。
@まつやまのこと、覚えてくださってて嬉しかったデス!
「今年は良い仔ができたんですよ!」と
ニコやかに話されてました。
今年を変わり竜の色・柄をさらに追求していく
「色柄元年」と位置づけ、
穂竜普及の切り込み隊長的に役割を
変わり竜に担わせていきたい、とお考えだそうです。
午前10時半、開会式。
榊会長の開会あいさつ。
参加魚が増えて、レベルが上がっていることに
感謝の言葉を述べられ、「今日は楽しみましょう!」
来賓の豆田正明・赤穂市長の挨拶。
市長が来られる品評会ってスゴイですね~∑(`・д・´ノ)ノ
赤穂のPRとしても穂竜に期待しています、と述べられてました。
会員さん、来賓も二の丸門まで移動して、
恒例の記念撮影。
お城をバックにカッコイイですね!
記念撮影を終えて品評会場に戻る時、
看板を抱えて歩くinabouさんと蘭土竜さん。
会員さんは一人何役もこなして、
自発的に動いてる方が多いのが印象的でした。
豆田市長に熱く穂竜について語る榊会長。
市長も品評会の流れを興味深そうに聴いておられました。
さぁさぁ!まもなく審査開始!
・・・というところで続きますヽ(´ー`)ノ
去年と同じように真剣さとお祭りムードが同居した、
金魚好きならワクワクする品評会!
でも去年とまったく違ったのは、
@まつやまが会場入りした直後から、
多くの会員さんに声を掛けていただき、
気さくに話していただいて・・・感謝です!ヽ(´ー`)ノ
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