11月3日に開かれた社団法人日本らんちゅう協会の全国品評会の会場は、
大阪の花博記念公園鶴見緑地公園。
愛媛県松山市を朝(というか深夜)3時に出発して、
着いたのは朝8時すぎ。
淡路島の手前で夜が明け、
公園の駐車場で仲間と落ち合った時点で既にヘトヘトでした(笑)
「いのちの塔」が見えた時は
「おぉ!Σ(゚Д゚)テレビで見たことある!」と思っちゃいました。
花博が開かれたのは私が大学生の時。
もちろん行ってないんですが、
報道で見たウォーターライド転落事故は鮮烈に覚えてます(゚Д゚;)
さて10時の開会まで時間はあるものの、さっそく会場へ。
水の館の前には立て看が。
水の館は体育館とホールが併設されてまして。
ホールの床はアスファルトだけど屋根も壁もちゃんとある、
という金魚の品評会にはピッタリな会場でした。
既に洗面器がずらーっと並べられてて、
なんとも言えない厳粛な雰囲気。
でわ!
せっかくですので、金魚素人&らんちゅうド素人の@まつやまによる、
日らん全国大会・審査の流れ解説(゚Д゚;)
午前9時から受付開始。
受付は「人間」と「金魚」で場所が別れてました。
出品者はまず、東部・中部・西部の各地区別に置かれた窓口で受け付け。
この辺、地方の品評会とはスケールが違いますねΣ(゚Д゚)
魚は専用の窓口(これも当歳、二歳、親の部門別)で手続き。
その際、自分の魚を撮った写真を添えます。
(他の人の金魚を間違えて持って帰ったりなどのトラブルを防ぐためだそうです。
受け付けられた金魚は、「魚だまり」と呼ばれる
「待機場所」の舟に入れられます。
この時点で、他の人の金魚と一緒になりますから、
私達では誰の金魚か分からなくなります(゚Д゚;)
これは親魚の「魚だまり」。
魚だまりのあるエリアは、出品者&見学者が立ち入れないので、
この時点では「縄張り」の近くの舟に入れられた金魚しか見れません。
この辺の厳格さも全国大会ならでは、でしょうか。
開会式のころには、会場にかなり人が増えてきました。
私は「おぉ~!さすが日らん全国大会。人が多いなぁ」と思ったんですが、
やはり分裂開催のため、地元勢らしき人からは
「寂しい入りやな~」との声も聞かれました。
じゃぁ分裂前はどんだけ人がいたんだろう、と想像すると怖いッス。
開会式では協会のエライ人の挨拶や記念撮影もありました。
開会式が終わるとさっそく審査が始まります。
当然、出品者も見学者も近くでは見れません。
こんな感じで遠巻きに様子を伺うしかない。
ところがΣ(゚Д゚)
この時点で急遽、撮影許可をいただき、
審査を間近で見ることができましたΣ(゚Д゚)
審査はまず、1尾ずつ審査員が採点していきます。
魚係さんが、魚だまりかららんちゅうを審査用洗面器に連れていき、
背なりを見せて(横見、ってことでしょうね)から、水中にリリース。
審査員は「せーの」って感じで点数札を出して採点。
同時に札を出すことで、
誰かの評価に他の人が引っ張られないようにしてる、とのこと。
なるほど…厳密ですね。
親魚部門の審査の様子。
各部門の審査は、それぞれ6人の審査員によって行われます。
審査員が持ち点「5」だそうです。
つまり60点満点なんですね。
二歳魚の審査の様子。スイ~っと泳ぐと印象が良いんだそうです。
審査を終えた魚は、点数ごとに
用意された舟に入れられて行きます。
24点から30点までの魚が入れられるのが「最優秀グループ」の舟。
以下、21~23点の舟、19~20点の舟…と続き、なぜか18点が単独の舟。
そして16~17点の舟、12~15点の舟まで用意されてました。
こちらは親魚の最高得点グループの舟。
ここに入れば、ベスト5の「優等」の可能性がグッと高まる感じですねヽ(´ー`)ノ
親魚部門では最高得点グループに7尾居たので、
そのグループだけ再度審査して、
ベスト6までを別途用意された「優等魚審査」用の洗面器に移します。
ベスト6入りが決定しているらちゅうたちを
更に順位付けしていきます。
親魚の東大関(1位)が決まった瞬間。
審査用の洗面器から展示用の洗面器に、
順位の高いほうから移されていきます。
部門別に全順位が決定するまで、
展示エリアはメディアや撮影班以外は立ち入り禁止。
親魚、二歳魚に比べて当歳は出品魚が多かったので、
審査時間がすごくかかってました。
親魚の一般向け展示(縄張りを外して誰でも間近に見れるようにする状態)が始まっても、
まだ1位も決まってない状態でした。
審査員の人、大変だろうなぁと思いました。
親魚の展示。一般の見学も含め、
多くの人がらんちゅう鑑賞を楽しんでましたヽ(´ー`)ノ
ちなみに、出品者は自分の金魚を見つけて自ら名札に名前を書き込みます。
中には自分が出品した魚を間違えてしまう方もおられるようです(゚Д゚;)
あんだけいっぱい居れば、そりゃ似た金魚もいますよね。
審査の流れはこんな感じです。
改めてかなり厳格だなぁと思いました。
厳格といえば、優等魚審査時の採点は会場内に貼り出される形で公表されてました(゚Д゚;)
どの審査員が、どの魚を何位に評価したかがひと目で分かります。
(※順位を点数に置き換えてますので、点数の総計が低いほうが高順位ってことですね)
上の表を見ると、親魚部門は東大関を獲ったらんちゅうが、
ぶっちぎりの高得点に見えます。
ただ、西大関(2位)の魚を1位に推す審査員は、東大関と同数の3人。
惜しかった、と言えるんでしょうね。
東取締役(4位)の魚に対する評価は、
1位に推す審査員は居なかったものの、
5位や6位と判断した人も居なかった…
ってことは「欠点の少ないらんちゅう」なのかな、と思ったり。
…こうやって自分の金魚が採点されて、
その評価される傾向を分析したりしたら、
さぞかし面白いだろうなぁと思いました。
ってことで、続きます。
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