地方の初心者の愚痴

不定期に「初心者の主張」を綴ります(゚Д゚;)

━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─

今回も地方の初心者の愚痴です。
前向きな話じゃないかも(゚Д゚;)

3月初旬に関東の金魚屋さんを
(ペットショップ含む)
4日間で9軒回りました。

アクアリウムとしての金魚飼育には、
明確な地域格差がいろいろあると
思いますが、
初心者にとって、もっとも大きいのは、
「お店の質」だと思いました。

私の地元が特別悪い、って
わけではありません。
専門店に近い店もありますし、
品揃えを頑張ってる店もあります。

ただ、明らかに違うのは
接客です。

常連とだけ談笑し、
一見の客は相手にしない。
新しい客とは雑談もしない。
こういう店、少なくないです。

また、店員に知識がなく、
相談にも適当に応じるだけで、
経験の無さを隠そうともしないし、
勉強する気もない・・・
みたいな店もあります。

スーパーマーケットのバイトでも、
もっと愛想良いし、商品の勉強してると
思うような人もいる。

首都圏の店が全部素晴らしいかと言えば、
そんなことはない。
明らかに客を見てる店、
常連と一見で明らかに対応を変える店も、
「有名店」と言われる中にだって
なくはない。

安いだけ!って店もある。

でも概ね、首都圏で知る人が知るお店は、
雑談にも応じてくれるし、
なにより「金魚が好き」という気持ちが
伝わってくる店主、店員さんが多い。
知識も豊富だし、アドバイスする力もある。

そういう店が多ければ、
初心者も安心して金魚を飼える。
相談もできるし、良い金魚を見て
目を肥やすこともできる。

なぜ地方はそうならないか。

身も蓋もないことを言えば、
商圏が小さいから、だと思うんです。

 

にほんブログ村 観賞魚ブログ 金魚へにほんブログ村

 

商圏が小さいと「金魚が好きだから」って
店を開いても継続できない。

金魚の世界は、おそらく金魚すくいという
風物詩によって、定期的にニューカマーが
作られる特殊なジャンル。
でも、ニューカマーが全員、
アクアリウム的な金魚飼育をするとは
限らない。

土地がある田舎では、家の庭に放り込む、
もしくは庭の鉢かなんかに入れて、
時々餌をやって満足、という人も少なくない。

これでは専門店は商売にならない。

首都圏だって、好きで頑張ってる店は多いけど、
皆さんそんなに儲けてるわけではない、と
おっしゃってましたから、地方では尚更です。

逆に金魚を扱ってる店の人が、
金魚を好きとは限らない。
地方ではこちらのケースが多いかもしれません。

商圏が小さく、例えば本命の熱帯魚だけで
店を維持できないから「金魚も」売る。
だから、人手も手間も金もかけない。

なんなら、餌として小赤を扱うから、
他の金魚も仕入れてるんじゃないかと
思うような店だってあるo(`ω´*)o

商圏の規模の違いだけでは
片付けられない部分もあるかも、ですが、
地方にも「本当に金魚が好き」なお店が
もっとできれば、
金魚を飼う人も増えるのに・・・

地方の金魚店は、他の産業と同じく、
典型的な過疎スパイラルに入ってるのでは、と
思ってしまう今日この頃です。

そして、それを加速させてるのが、
インターネットなのかもしれませんが、
またそれは別の機会に…

地方の壁、らんちゅうの壁

不定期に「初心者の主張」を綴ります(゚Д゚;)
━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─

先日、関東に行ってきました。
3泊4日で大半は金魚屋巡り。
少々寂しいと思うことがありました。
横浜市の有名店「よこいち」さんで、
私が住む愛媛県は頑張ってる、と
お褒めいただきました。

私が頑張ってるわけではないですがヽ(´ー`)ノ

その「頑張ってる」とは
らんちゅうです。

愛好家が多く、協会の番付でも
多くの県民が名前を連ねてる。
確かにそれは誇らしい。

でも。
らんちゅうの世界は、
金魚にこれまで触れたことのない
初心者にとっては「別世界」。

金魚すくいの延長線上にある
身近な金魚飼育や、
アクアリウムとしての飼育とは
一線を画している部分があるように感じます。

「品評会」で競う金魚を
飼ってる人が多く居るってことと、
「お店にいい金魚が居る」ってことは
まったく別の話になります。

らんちゅうの流通経路は、
お店を介さないケースが多いようです。
いわゆる「愛好家」同士のディールが
中心になりますから、
店に良いらんちゅうが出ることは稀。
なので、地元のらんちゅう業界が
「頑張ってる」と言われても、
門外漢からすると、実感が湧かないのです。

つまり、地元でらんちゅう飼育が盛んでも、
知り合いに飼育者がいるか、
品評会に行かない限り、
目に見えることはないのです。

私が「愛媛の良いらんちゅう」を
見たのは、東京のショップでした(≧▽≦)
「愛媛・●田氏」の文字を見て
驚いた記憶があります。

 

にほんブログ村 観賞魚ブログ 金魚へ
にほんブログ村


金魚以外でも似たような話はあります。
地元の良い品は地元では食べられず、
一番良い品は東京・大阪の大都市圏に
流れる。

地元で売られてるのは2級品のものばかり。
柑橘類や魚介類といった一次産品で
ときおり耳にする現象です。
名産品のストロー現象ですかね(´・ω・`)

全国有数のレベルの高い金魚がいっぱいいても、
地元でそれを理解してる人は少ないし、
愛好家も恐らくアピールしてない。
してても届いてないことは間違いない。

もちろん産業として一定の規模が
維持できるようなものではないから、
アピールしようとしまいと、
地元のらんちゅう愛好家には
まったくメリットもないのかも。

でも、地元に「スゴイ金魚の先輩」が
大勢いることを、都会で教えてもらい、
その金魚を初めてみたのも、やはり都会。
そして地元のいい金魚を見る機会も、
地元の「スゴイ先輩」と話す機会も、
地元にはない。

フツーにらんちゅう以外の金魚を好きになった
フツーの地方の初心者は、地元の先輩とは
交わらず、ネットでシコシコ情報を
集めるしか仕方ないのかと思うと、
地方は辛い、と思わざるをえないですね。
地方と都会の壁。
らんちゅうとそれ以外の金魚の壁。
永遠にこの壁は取り払われないのでしょうか。

年に数回開かれるらんちゅうの品評会に行って、
「今、琉金とか飼ってます」では
相手にされないかもしれませんが、
チャレンジしてみるしかないのでしょうかね(´;ω;`)