@まつやま得意の無意味な長文です。
読まないでも全然OKです(笑)
稚魚の世話をした後、
ボーっと琉金水槽のキャリコたちを眺めてて、
「う~ん、浅葱って美しいなぁ~(  ̄ー ̄)」
なんて独り言を言ってしまうのですがw
なんか、浅葱色って言葉自体が
金魚通な感じがしますよね(  ̄ー ̄)
ただ、今日のこと、ふと思ったんです。
@まつやま、なんの疑問も持たずに
「キャリコ体色の青っぽい部分は浅葱色と呼ぶ」
と刷り込まれてましたが・・・
そもそも浅葱って・・・ネギよね?(笑)
ネギは緑色じゃん!(゚Д゚;)
で、ネットで「浅葱色」を調べると、
大半のサイトで、やっぱりこんな色なんです∑(`・д・´ノ)ノ
浅葱色(多くのサイトでこんな色。#009c9e)
完全に緑色です。
ありがとうございましたヘ(゚∀゚ヘ)
浅葱というのは、ネギの葉の色の薄い部分
ってのが語源のようですから、
緑系で当然なのでしょう(゚Д゚;)
しかし!
浅葱色が緑系の色なら、
翠金の存在意義そのものが問われますし、
(いや、それは言い過ぎですがw)
我が家のキャリコを穴が空くほど見ても、
グレーに見えることはあっても、
緑には見えてこない(笑)
一方でウィキペディアによると、
浅葱色には「薄い藍色」って表記もありまして。
藍色はいわゆるインディゴですね(#234794)
この色を薄くしても、上の「緑っぽい浅葱色」になるとは
どうしても思えない(笑)
緑じゃない浅葱って、なかなか見つからなかったのですが、
いろいろサイトを見て回っててようやくこんなページを見つけました。
このサイトの色見本をサンプリングすると、
金魚の世界に近い浅葱色(#adcad8)
って感じですヽ(´ー`)ノ
つまり、ややこしいことに現代日本で浅葱色は、
(私には)緑っぽく見える色と、
(私には)青っぽく見える色の、
2種類がある、と。
なぜそんなことになってるんでしょう( ・ω・)?
ネットで調べてみたのですが、
これがまた・・・藍染めの工程とか、
「日本の伝統色」みたいな面倒な話が山ほど出てきて、
私には歯がたちませんwwww
さらに、浅黄色(ベージュ的な色)との混同、
葱という字はそもそも現在のネギだけを指すものではなかった説、
浅葱と書いて「アサツキ」って植物があったり、
@まつやまの遅いCPUでは、処理できないぐらい
「浅葱」の周辺には混乱の素が転がってます(゚Д゚;)
簡単に整理しますと、
▼浅葱色は藍染めの各段階における色の濃さにそれぞれ名前が付けられたうちの一つ。
(藍四十八色-BEI によると、48色以上に名前がついてるそうです)
▼そもそも中世より浅葱色は青系を指した。
(色彩学9節によると、枕草子や源氏物語でも水色的な意味で使われている、とのこと)
▼一方、藍染め(本藍染め)では染めるプロセスで黄色緑藍という変化がある。
そのため、実際に緑がかった浅葱色も存在するし、表現として正しい。
(写真参照:本藍染めについて|真空館)
▼浅葱色とは、かなり広範囲の色を指す。
(日本の伝統色・青編でも、薄浅葱・水浅葱・中浅葱・濃浅葱などのバリエーションが紹介されています)
・・・って感じです。
今でも「木々の緑」を「青々とした」なんて表現するように、
古来より青系、緑系はあまり区別されてない、ってことかとも思ったのですが、
もうちょっと突っ込んで考えてみると、
技法の差、という見方もできるかもしれません。
日本の伝統的な藍染め(本藍染)は、
原料となる蓼藍の葉を発酵させた
藍玉(すくも)を使った技法が主流。
(現在では合成染料に押され、すくもも廃れたそうです)
また、より簡単な「叩き染め」(藍の葉を布の上で叩く)でも、
染めるプロセスで緑色がかなり出てきます。
(参照:「藍の生葉染め」で染め出すことが出来る様々な色とその原因)
他方、沖縄などで盛んだった発酵藍とか泥藍という技法を使うと、
石灰を入れる工程で染料自体がかなりブルーになります。
この方法だと、染めるプロセスで
緑系の色はあまり出てこないようなんです∑(`・д・´ノ)ノ
徐々に青だけが濃くなり、重ねて染めることで紺になる。
(参照:タデ藍の泥藍で手織り綿布を染める – KOUSOUANN-MISCELLANY(香草庵雑記))
ここは@まつやまの推論ですが、
藍染めが発達したと思われる順に並べると、
原始的な叩き染め(浅葱色は緑系)
発酵藍・泥藍(浅葱色はブルー系)
江戸期に本格普及した本藍染め(浅葱色は緑系)
って感じではないかと。
の段階で「浅葱色」という名前が付いたものの、
その後の技術の発展によりの時点では
浅葱色は青だったので名前だけ残り、
平安時代には水色として使われた。
さらに技術が発達し、に至って
再び緑色の浅葱色が復権した・・・
こういう仮説が成立するなら、
今、青と緑、両方の浅葱色が存在するのも、
納得できるかもデス。
(見当違いならごめんなさいw)
話がかなり金魚から逸れてますが(笑)
あれこれ調べてて思ったのは、
金魚の青っぽい部分を
最初に浅葱色と呼んだ人は、
かーなりセンスがあるなぁ、ってことヽ(´ー`)ノ
今風に「水色」とか呼んだのでは
情緒もイマイチですし、
浅葱色はウィキベディアによると、
浅葱の袍(五位、六位の官人の制服。転じて五位、六位の官人のこと。)
とあり、五位以上は律令制における貴族を指しますから、
位の高い色でもあったわけで、
歴史と品位を感じさせるネーミングですよね。
そもそも藍染め自体、
江戸時代に一般化するまでは、
位の高い人だけのものだったようですし。
それと、今の日本人は
青に対する言葉の豊かさを失いつつあるんだな、ってことを
今回初めて実感しました。
イヌイットは白だけで数十種類の呼び方を持ってるらしいですが、
藍染めが盛んだったころの日本人は、
いろんな青を区別してたんですねぇ(゚Д゚;)
これからは、浅葱色という言葉を使う時、
青(藍)という色に恋い焦がれて
さまざまな工夫を繰り返した、
日本の先達たちの苦労に思いを馳せる・・・
とういのも一興かもしれませんヽ(´ー`)ノ
あ。
最後に・・・我が家のキャリコの写真で、
浅葱色だと思われる部分の色をサンプリングしてみたところ・・・
だいたいこんな色(#7994bf)
うん、確かに「薄い藍色」って言っても良さそうですヽ(´ー`)ノ
伝統的な浅葱色ですね!
▼クリックをお願いします▼
にほんブログ村