劇的!スミモトさん! 金魚三都物語 3話

 

フルタニ金魚倶楽部さんアゲイン!金魚三都物語 2話の続きです。

【1日目のつづき】

 

姫路市にて、あくまで家族サービス中の@まつやま。

家族らとの合流時間が迫る中、

フルタニ金魚倶楽部のフルタニさんが

「小学生のころから通ってた」という、

アクアショップ スミモトさんに到着。

 

金魚を中心にネットでお店を調べることが多い@まつやま。

失礼ながら、まったく存じ上げないお店だったのですが・・・

 

結論から申し上げますと、

スミモトさん、良かったですっ!ヽ(´ー`)ノ

 

 

@まつやまがそう言う以上、

もちろん、琉金がいたわけですヽ(´ー`)ノ

どーんとご立派な仔たちが!

IMGP7582

 

 

一番グレードが高い琉金水槽には、

キレイな仔がいろいろいました~ヽ(´ー`)ノ

IMGP7577

 

 

餌くれるのかと思って寄ってくる琉金ズ。

う~ん、良いデスなヽ(´ー`)ノIMGP7562

 

 

 

小ぶりながら、カタチが良さそうな仔たちの水槽も!

ワラワラ状態ですね~

素赤が多いですが、更紗も混じってたです。

もし選ぶとなったら1時間ぐらいかかりそう(笑)

IMGP7586

 

 

というわけで、全国1億2700万人の琉金ファンのために、

先に琉金から掲載したのですが・・・

 

 

順序立てていきますと(笑)

 

スミモトさんは観賞魚の老舗。

JR姫路駅から徒歩10分ちょっと。

ビル(マンション?)の1階に店舗があります。

IMGP7690

 

明るい感じの店構え。

トロ舟が店頭に置いてある以外は、

どちらかというと熱帯魚店の趣。

 

お店に入ると、用品コーナー。

店内は明るく、清潔感バッチリ。

 

ラインナップも充実してましたよ!

店内撮影はOKしていただいたのですが、

商品価格は自主的に表示不可としてます。

画像全体をボカしてますのでご了承ください。

IMGP7684-001

 

・・・個人的な感想ですし、

時間がない中、ざっと見て回った範囲で、ですが。

用品、お安いデスよ( ̄ー ̄)b

入って正面には海水魚系熱帯魚の水槽がどーん!

(淡水魚でした。かにゃんさんご指摘感謝!)

IMGP7681

 

 

熱帯魚ルームがあり、ビーシュリンプなども置いてて…

その部屋の横には、淡水熱帯魚がどーん!

それはそれは皆、ご立派なお魚!IMGP7680

カワムツたち日淡系もけっこう居ました。

 

 

しかし!

ん~、金魚いないのか、と

少々不安になりつつさらにその奥に行くと・・・

 

 

どどーん!とタタキがヽ(´ー`)ノ

思わず「おぉ~!」と声をあげちゃいました。

表の店構えからは想像つかないデスよね。

IMGP7651

 

 

タタキスペースに入ってすぐの水槽。

「あら?姉金さん?」と思ったら、

ジャンオラですってヽ(´ー`)ノ

IMGP7550

 

 

桜東錦もいましたヽ(´ー`)ノ

地元ではあまり見ない魚種。キレイですね~

IMGP7606

 

 

サクラ系といえば、サクラコメットもいました!

まだボディは細いけどヒレは長くてキレイヽ(´ー`)ノ

IMGP7626

 

 

タタキの中には普通のコメットも。

赤がキレイに揚がってて、一瞬鯉かと思いました(笑)IMGP7631

 

 

さて、ここからはらんちゅう系。

まず宇野らんちゅう!

肉瘤とかはまだまだ、って感じですが可愛らしい。

IMGP7654

 

弥富のらんちゅう、三歳だそうです。

プリプリでしたヽ(´ー`)ノ

IMGP7596

 

 

さて、次の金魚の撮影は、デブな@まつやまには

ちょっとしたアドベンチャーでした(゚Д゚;)

 

タタキの上に、水槽があったんですね。

こんな感じで。

IMGP7652

 

遠目で見ると、弥富のらんちゅう、4歳がいるようです。

撮影したいのはヤマヤマですが・・・

 

私のようなデブがこんな狭い渡し板に乗れるのか!

安全を考えると止めるべきだ・・・が・・・

 

らんちゅう載せないと、

のぞみっちさんに怒られる!(゚Д゚;)

(参考:のぞみっちさんのブログ「タケと金魚の成長日記」)

 

なんてことを考えつつ、

勇気を振り絞った@まつやま、

一歩一歩、板を踏みしめながら、

ドキドキしながら水槽に近づきました。

 

 

途中で何度かバランスを失いそうになり、

「ここで落ちたら嫁に怒られる」

「いや、お店に怒られる」

「携帯は防水だけどカメラは死ぬだろうな」

・・・いろんな思いが頭をよぎりました。

 

 

1歩進むのに20秒ぐらいかけて、

なんとか水槽の近くまで行って、撮影したのがこちら。

IMGP7635

必死な撮影者に対し、

らんちゅうたちはのんびりと水槽を泳いでました。

 

「何やってんだ、デブ!」

「落ちればいいんだよ!」と

らんちゅうに言われてるような気分になりつつ、

なんとか写真に収めたのでした~。

 

 

 

というわけでまとめ。

スミモトさんは、観賞魚全般を扱われてるお店ですが、

金魚ファンが行っても充分に楽しめると思います。

私が居る間も、明らかに熱帯魚マニアな感じの人から家族連れまで、

いろんなお客さんが次々と来店されてました。

お店の造りといい、「頑張ってる老舗」だと思いました!

老舗が元気だと、地域の「水モノ好き」は嬉しいですよね~

 

 

【おまけ】

タタキで見かけた張り紙。

話しかける人がいたんでしょうね(笑)

IMGP7662

 

 

 

 

さて、陽が傾いたころ、娘らと合流し、

車で姫路から神戸へ移動。

無茶苦茶な渋滞で、私は助手席で爆睡・・・

 

夕食は神戸の中華街・南京町で摂りました。

ある中華料理店のお店の前に池があり、

娘らが「金魚いるよ!」と教えてくれました。

IMGP7700

JR神戸駅近くのホテルにチェックインして

この日は終了!

 

娘らは姫路セントラルパークで動物と触れ合えて

嬉しかったようですし、

私もまずまず金魚に時間が使えてマンゾク!な初日でした~

 

 

つづきます。

 

 

【励みになります!クリックお願いします】
にほんブログ村 観賞魚ブログ 金魚へ
にほんブログ村

南澤らんちゅう園で宇野らんちゅうを見た! 金魚三都物語 1話

 

【1日目のつづき】

 

明石経由で姫路へ!金魚三都物語 0話の続きです。

 

 

 

姫路に到着した@まつやま家。

 

娘らのターゲットは、サファリパークなどがある、

姫路セントラルパーク」。

ただ、道中に一軒、私が寄ってみたいところがあったので、

先方にはご迷惑かと思いましたが、

家族で押しかけました。

 

訪問先は南澤らんちゅう園

「夢らんちゅう」 というサイトで、

らんちゅうを販売されてるので、

ご存じの方も多いかもしれません。

 

南澤らんちゅう園は、

姫路市南東部の東山地区にありました。

住宅街というより「集落」といった趣。

付近には古くて大きい民家もありました。

 

車庫を抜けると、そこはタタキ池。

手入れが行き届いてるのが分かります。

 IMGP7385

 

 

突然の訪問にも関わらず、

南澤さんと奥様は快く迎えてくれましたヽ(´ー`)ノ

 

 

南澤さんは今年3月に大病をされたそうで、

復帰したばかりのご様子。

しかし、いったん話し始めると

マシンガンのように熱く語ってくださり、

体調を心配した奥様が途中で遮るほど…

 

 

池の大半は当歳魚。

かわいいチビ宇野らんちゅうがいっぱい泳いでました。

 

単にカワイイだけでなく、小さいのにらんちゅうの特徴を

すでにしっかり持っている仔が多く、驚きました。

 

 

ただ・・・それ以外にも、一目見た瞬間から、

言葉にできない「何か」

タタキの中に感じてたのですが、

そこは、らんちゅうも宇野系も素人の@まつやま。

 

 

「なんだろ???? いつもなら感じない何かがある…」と思いつつ、

らんちゅうを見せてもらいました。

 

 

ちなみに娘らは、

らんちゅうよりワンちゃんに夢中でしたヽ(`Д´)ノ

 IMGP7383

 

当歳が気持ちよさそうに泳いでました。

IMGP7419

 

 

人を見るとサッと寄ってくるらんちゅうたち。

愛情を込めて育てられてるのがよく分かります。

IMGP7414

 

 

なんとなく、ですが。

私の「言葉にできない何か」ってのは、

金魚の統一感?

ん~、でも大きさは揃ってても、

柄はいろいろいるし…

 

@まつやまの感じた「何か」の

答えは文末に(笑)

IMGP7408

 

そもそも宇野らんちゅうに関して、

まったく知識がない@まつやま。

 

京都の陶芸家の宇野仁松氏(1901~1983年)が確立した系統で、

京都筋と呼ばれたり、宇野系と呼ばれたり・・・

協会系らんちゅうより小ぶりだけど頭が立派!

ぐらいしか知りませんでした(゚Д゚;)

 

 

「今は良い親がおらんから」と、

部屋に貼られたらんちゅうの写真を見ながら、

南澤さんに解説していただき、

頭の中が少しだけ整理できました。

 

 

以下、金魚初心者の私なりに理解した宇野系らんちゅう。

 

小さいことが特徴と言われる宇野系らんちゅうは、

小さく育てるのが目的ではなく、

「芸術作品」として完成度を上げるために、

全体のバランスを優先し、

「結果として小ぶり」の仔が多い、ってことかと。

 

 

発達した各パーツが調和し、きめ細かく上品な魚を追求し、

美しい更紗のらんちゅうとして4歳、5歳で華開く…

宇野仁松氏は「ずっと良くなり続ける金魚」を

目指されていた、とのこと。

 

「何年か経つと、自然とこういう(写真のような)仔になる…

 そして死ぬまで良くなり続ける。

 それが良いらんちゅうですよ」

 

 

見せていただいた写真のらんちゅうは、

兜巾(帽子のような頭に乗った肉瘤)、

ふんたん(顔の前のモコモコ)がグッと発達した、

迫力のある魚でした。

でも、決して「でっかけりゃOK」な肉瘤ではなく、

可愛らしさも兼ね備えてる…といった風情。

 

 

この「カワイイ」が宇野系の大きな特徴の一つかもです。

 

南澤さんも何度も「カワイイ」という言葉を使ってらっしゃいましたし、

会で競う仔、見て楽しむ仔、

双方ともに同じ価値を見出してらっしゃるように感じました。

 

 

協会系らんちゅうにも可愛さはありますし、

宇野系らんちゅうにも迫力はあります。

それは前提として・・・

 

大雑把な素人の理解としては、

発達した肉瘤と背ビレの無い背中、

らんちゅうのその姿に力強さを感じた人たちは

協会系らんちゅうを発達させていき、

可愛らしさを感じた人たちが、

宇野系らんちゅうを発達させていった…ってことなのでしょう。

 

 

 

若い時から宇野氏の自宅に頻繁に赴き、

25歳で自ら立ち上げた愛好会に招き、

直接接して来られたという南澤さん。

その言葉には重みがありました。

 

宇野仁松氏といえば、

私のような浅学の金魚初心者でも、

いやという程名前を見聞きする機会が多い、

らんちゅう界の巨星。

仁松氏から直接薫陶を受けた人に、

@まつやまが会って、話してる・・・というのが

なんだか不思議な気分でした(笑)

 

 

・・・なんか、ホントすみません。

私ごときが宇野系らんちゅうを語るべきじゃないのは、

重々承知しております。

書いてて脂汗が(´;ω;`)

 

 

さて。

そういう知識を教えていただいたうえで、

再度、タタキを覗きこんでみました。

親魚の池です。

 

 

IMGP7387

 

IMGP7398

 

なるほど、非常にきめ細かい鱗を持ち、

頭が発達し、鮮明な更紗ですね。

 

しかし、この上の2枚の写真、

まったくらんちゅうの体型が違うんです。

隣あった池なんですけど。

 

明らかに上の仔たちは長く、

下の写真の仔は丸い。

 

@まつやまは下の仔たちがスキですねヽ(´ー`)ノ

 

南澤さんに「どっちも宇野系ですよね?」と尋ねたところ、

宇野仁松氏は何種類もの体型のらんちゅうを

飼って維持していたとの逸話を教えてくだりつつ、

「うちでは2種類がやっと、だけどね」と南澤さん。

 

南澤さんのらんちゅうは、

宇野系の重鎮だった宇田川英雄氏(故人)の

系統を維持されておられるそうですが、

特に丸っこい仔たちは、宇野仁松氏が宇田川氏に託され、

改良してきた仔たち・・・秘蔵のらんちゅう、って感じでしょうか(゚Д゚;)

 

 

「金魚に詳しくない人が見てもカワイイと思える」と

南澤さんがおっしゃる通り、

私はこういうらんちゅうは初めて見ましたし、

素直にカワイイと思いました。

 

IMGP7462

 

 

この写真はたまたま、

丸っこい仔たちがフォーメーションを

組んでるように撮れたのですが(笑)

 

ここに、私が感じながら説明できなかった「何か」の答えがありました。

 

南澤さん曰く、宇野系では「池面(いけづら)」という

言葉を大切にするんだそうです( ゚Д゚)

 

 

1尾1尾の美しさも、もちろん大切。

同時に、池全体で受ける印象・・・池の表情、とでも言うべきでしょうか。

それもすごく大切なのだそうです。

 

池をぱっと見て、キレイだと思えるように・・・というのは、

芸術家だった宇野仁松氏ならではの教え、と言えるかもです。

 

卑近な例でいえば、

私でも琉金を入れた水槽で、

金魚の色の組み合わせとかは考えますもんね。

とても、芸術的とは言えないレベルでしか実現できてませんけど(笑)

 

でも、らんちゅうの世界でもそういう概念があるというのは、

非常に驚きでした。

 

南澤さんは池面を意識して、タタキ池の編成を考えておられるのを、

私が「なんとなく、何かある」と感じた、ってことのようです。

 

 

 

それにしても・・・

 

会で賞を競う金魚を創るという「競争」と、

永く金魚を「見て楽しむ」という思想を、

同時に実現しようとした仁松翁は、

もしかしたら、すごく欲張りな人だったのかもしれないな、と

勝手に思ったりしました(゚Д゚;)

 

 

さてさて。

南澤さんは、若い時から会を立ち上げつつ、

そこを離れ、今は3つ目の会で活動されてるとのこと。

参考:宇田川らんちゅう・らん丸の池(姫路宇田川会)

プロレス・格闘技の世界でいえば、

佐山サトルのような風雲児、なのでしょうか(笑)

 

でも、短い間でしたが、お話させていただいてて、

らんちゅうに対する強い情熱を感じましたし、

奥様ともども、うちの子どもをすごく可愛がってくださいました。

IMGP7417

 

そして、私のようなド素人に、

丁寧にいろいろ教えていただき、

本当にありがとうございました。

 

宇野仁松・宇田川英雄、両氏の

素晴らしい魚と、思想を後世に伝えていってほしい、と

門外漢ながら強く思いました。

 

また機会があればおじゃましますヽ(´ー`)ノ

お体、ご無理なさりませんよう。

 

 

 

・・・南澤らんちゅう園を辞した後は、

嫁と娘を姫路セントラルパークに送り、

私は車で単独行動。

夕方に待ち合わせすることにして、

姫路の街をウロウロ・・・

 

もちろん、目当ては金魚ですw

 

 

【励みになります!クリックお願いします】
にほんブログ村 観賞魚ブログ 金魚へ
にほんブログ村

2012年11月8日訂正:

大阪らんちゅうが好きの背番号17番さんからの指摘で、

宇野仁松氏の生年を1901年に訂正しました。

ご指摘に感謝しますとともに、

故人の生年を誤記いたしましたことにお詫び申し上げます。