穂竜を見に赤穂に行ったよ!PART1の続きです。
前のエントリーで触れましたように、
正直、穂竜とは縁遠い@まつやま。
でも、行ってみようと思ったからには、
頑張ってドライブですヽ(´ー`)ノ
★ 外虫魚図 ★さんのサイトなどで、
午前9時半から穂竜の分譲があると知り、
自分が買うわけじゃないにせよ、
それぐらいまでに到着せねば…ということで、
午前6時半に松山市の自宅を出発。
前夜の夜遊びが祟り、
すっごい眠気と戦いつつ・・・
瀬戸大橋の途中、与島パーキングエリアで休憩。
眠気覚ましに屋台のアイスバーを買ったのですが、
アイスの冷たさよりも、
1本250円という値段で目が醒めましたヽ(`Д´)ノ
その余勢を駆って、午前9時半ちょうどに、
会場の赤穂城跡に到着。
ネットで見た穂竜愛好会さんの品評会のお知らせは、
駐車場までちゃんと記載してくれてたし、
駐車場から会場までは、ノボリが案内してくれました。
このノボリを見た瞬間、
@まつやまは考え方を改めました。
愛好会の人たちには先にお詫びしておきますが、
私の穂竜のイメージってこんな感じでした。
穂竜は関西の最西端の兵庫県赤穂市で、
地道に飼われてるマニアックかつ地味な地金魚で、
愛好会は地域のベテラン揃い。
品評会はカルト風味な「集会」で、
黙々とパールの鱗を数えたり、
肉瘤を撫でたり・・・
私が行って挨拶しても、
「琉金好き?何しにきたの?」
「せめてピンポンぐらい飼ってからまた来なさい」
と鼻で笑われる…
(多少誇張してます)
もちろん、ネットで会員さんのブログとかを
拝読していると、そこまで怖くはないかな、と
思ってもいたのですが・・・
このノボリの明るい雰囲気ヽ(´ー`)ノ
しかも会場まで何本も立ってて、
「いらっしゃ~い!(三枝調)」と言われてるような・・・
「穂竜の人たちって、明るいのかな???」
そんなことを考えながら、
芝生広場に到着。
人も多いし洗面器もずら~っ!
すでに分譲魚のところには人だかり。
洗面器の中を除くと、
お~!
いるいる。
穂竜だ。
ん・・・・
これ穂竜?
穂竜ってもっと黒くて、
渋い金魚じゃなかったっけ?
@まつやま自身は、渋い色の金魚もスキなので、
それはそれで悪い印象ではなかったのですが、
今までお店とかで見た仔たちとは明らかに印象が違う。
穂竜って金色の金魚だったっけ???
おぉ、色が賑やかな仔もいる。
これは変わり竜って言うんだよな。
変わり竜って・・・こんなに派手だったっけ?
分譲魚たちを撮りながら思ったのは、
「太陽の光の下だから印象が違うのかも・・・」ってことでした。
やはり金魚は陽光の下でこそ本領が発揮される。
私が過去、穂竜を屋外で見たのは1度だけ。
その時も「スゲェ!」と思った記憶が蘇ってきました。
分譲魚は洗面器に2~5尾ずつぐらい入ってて、
お値段も超格安∑( ̄□ ̄;)
お店だと1尾買えるかどうか・・・
希望者が多いので、
じゃんけん勝負になってる洗面器が多かったです。
じゃんけん大会を眺めてると、
ひょっこり、そばを通り抜けようとする
男性の姿が・・・
見たことあるなぁ…と思ったら(;・∀・)
穂竜の作出者にして
愛好会の会長、榊誠司さんでした。
@まつやまのブログ用の名刺をお渡しして、
(これ、スゴイ話ですよねw)
ご挨拶させていただきました。
すると、榊会長、すっごく丁寧に穂竜の基礎知識を
教えてくださいまして・・・
いわく、穂竜は
「まだまだ完成ではない」段階なのだそうです(;・∀・)
色について目指すところは
「青い空に黄金の稲穂」。
・・・なるほど、さっき分譲魚で見た、
黄金色の穂竜が実は正しくて、
私が従来穂竜の色だと思ってた黒、鉄色・・・というのは、
青を創る過程の色合いだったんですね(;・∀・)
体型に関しても、
穂竜は出目、肉瘤、パール鱗と、
金魚の変わった特徴をすべて併せ持ってる。
ゆえに「欠点ばかり言ってたらキリがない」んだそうです。
確かにそれらの特徴、1つに絞ったとしても、
良い魚を作るのは簡単じゃないでしょう。
それを3つも持ってるわけですからね…
感心して聞き入ってる私に向かって、
榊会長は笑顔を見せつつ、
「だから、それぞれの金魚の良い所を伸ばしてほしいんですよ」と
おっしゃってました。
また、穂竜のカラーバリエーションである「変わり竜」は、
いろんな色合いの金魚を楽しんでもらいたい、という趣旨もある一方、
累代飼育すると黒くなりがちな穂竜と、
色鮮やかな変わり竜を掛け合わせ、
明るい色に修正する、という意味合いもあるんだそうです。
このへんは、らんちゅうの愛好家が、
自家系統を維持するために、
本筋以外の魚も残しておいて、
本筋の修正が必要になった時に掛けるのと、
似た関係だな…と思いました。
(素人考えデス。間違ってたらすみません)
変わり竜は「色がカワイイ!」ってだけじゃなく、
穂竜本筋の維持にも意味合いがある、と分かり、
ちょっと鳥肌が立つぐらい、感心しちゃいました(゚Д゚;)
ただ・・・
榊会長は私を本部席に連れて行かれ、
「今年は黒と黄色の虎竜が固定できてね!」
会長賞の副賞に「虎竜マグカップ」を作った、と
嬉しそうに披露されたご様子は、
理屈抜きにカワイイ金魚がお好きなんだな~と
思ったりしました(笑)
そうこうしてるうちに分譲魚は完売。
品評大会の開会式が行われました。
会長挨拶や後援自治体の首長さんからのメッセージ代読、
協賛企業の紹介などがありました。
目についたのは、会員の方はこういうTシャツを着てらっしゃったり…
(白Tバージョンもありました)
前掛けをしてる人も。
ほかにも金魚柄のTシャツの着用率は高かったデス。
なかなか他の品評会では
見かけない光景で、楽しそうだな~と思いました。
また、@まつやまがスゴク感心したのは、
愛好会の会員は皆さん、名前入りのネックストラップを
下げておられたのですが、
見学者とひと目で区別がつく、というだけでなく、
「穂竜の案内人」の目印って感じでした。
というのも。
観光名所である赤穂城跡へ来た人たちが、
かなりの数通りかかり、品評会を覗いては去っていくのですが、
「これ金魚?」「いくらぐらいするの?」「どこで買えるの?」などなど
口々に質問を浴びせていくんですね。
観光客はネックストラップを目印に質問できるし、
会員の皆さんは、すごく丁寧にハキハキと説明されてました。
「小さな機会でも、穂竜をアピールするぞ!」という気持ちが
伝わってきて、ちょっと胸が熱くなりました。
こんな品評会は見たことがありません!
さて、開会式後は全員で数百メートル移動し、
お城の門の前で記念撮影。
趣がありますよね!
金魚の品評会には、日本家屋や瓦がよく似合いますヽ(´ー`)ノ
さぁ、いよいよ審査開始!
まずは変わり竜の部から。
審査場所には審査員と魚係以外は立入禁止。
楽しい雰囲気の中にも厳格さがありました。
・・・まだまだ続きます~ヽ(´ー`)ノ
いよいよ次回から金魚の写真をバンバン載せます~
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