先日、ネットでこんな記事を見かけました。
琵琶湖-「雷神」で外来魚退治 電気ショックで失神させ 滋賀県がボート購入- 毎日jp(毎日新聞)
内容は、ブラックバス退治に1000ボルトの電気ショックを使うという話で…
ブラックバスは嫌われものだなぁ・・・って程度の感想だったんですが。
こんな表現がありました。
ターゲットは在来種を食べるブラックバス(オオクチバス)の親魚(しんぎょ)。
え~!∑( ̄□ ̄;)
「しんぎょ」?
金魚の世界では三歳以上を「親」と言いますが、
私は「親魚」は「おやぎょ」だと思ってたので、
けっこうびっくりしました。
どっちが正しいんだろ??
まず広辞苑で調べてみたんですが、載ってませんでした。
ググってみたんですが・・・
両方出てくるんですよ∑( ̄□ ̄;)ナント!!
「おやぎょ」は、らんちゅう用語やアロワナ用語のサイトで使われてる。
私が勝手に正解だと思ってた「おやぎょ」は、
どうもそんなに範囲が広くなさそう。
らんちゅうの世界で使われるのは、
なんとなく理解できます。
「当歳」「二歳」「親」の後に「魚」を付けたら、
自動的に「とうさいぎょ」「にさいぎょ」「おやぎょ」になりそう。
一方「しんぎょ」は、けっこう出てくるんです。
農林水産省のサイトでも「しんぎょ」でしたから、
正解は「しんぎょ」なんだろうか??
金魚や観賞魚が「おやぎょ」で、ほかは「しんぎょ」なのかな?
とか思ったら、そうでもない(;・∀・)
埼玉の金魚養魚場さんのブログでは、
「親魚(しんぎょ)と養殖業者ではよびます」と明記されてる(;・∀・)
それでも、両方とも業界における市民権を得た呼び方のようなので、
我々一般の金魚飼育者の場合、
「おやぎょ」で問題なし!
一方で毎日新聞さんの記事表記「しんぎょ」も正しい。
しか~し!
・・・ここまで調べてふと思いついたんですが、
もしかして「おやうお」とか「おやざかな」ってのも
あるんでわ???(;・∀・)
と思って検索かけてみたら、やっぱり!
公的サイトで「おやざかな」がありました(笑)
福島県ホームページ – 組織別 – 第8回「水産種苗研究所」って、どんなところなの?
でも、「おやざかな」勢力は大きくはなさそうです。
すくなくともGoogleでは数例しか確認できず(;・∀・)
また、上記福島県の表記も、子供向けにルビをうつ時に、
敢えてそうしたか、もしくは間違えたか、って気がしなくもないです。
一方、金魚関係の書籍で「おやうお」を発見!
金魚80品種カタログ (どうぶつ出版・飼育ガイド)/どうぶつ出版
¥1,659 Amazon.co.jp
(この本では「おやうお」「しんぎょ」と併記)
他にも日本栽培漁業協会の出している書籍にも「おやうお」とあります。
さらに、あの秋山吉五郎先生も「おやうお」派∑( ̄□ ̄;)
(「金魚とその飼ひ方」 白木正光-秋山吉五郎 共著 大正15年 文化生活研究會 その8- 魚本探偵団)
秋山先生がおっしゃってる以上、
少なくとも先生が作出した魚種については、
「おやうお」と呼ぶ義務がある!
・・・なんてね(笑)
まとめると・・・
まとめようもないんですが(;´Д`)
以下は勝手な私の印象です。
「おやぎょ」
らんちゅうや熱帯魚など愛好家レベルでの呼称。
なので、金魚飼育者はこれでOK。
「しんぎょ」
養魚家やお役所が使う。一部愛好家も使うが、自然界・養魚場での呼び方。
ちょっと専門的な雰囲気があるかも。
ただし、「仔魚」「死魚」(ともに、しぎょ)と聞き間違える恐れはありそう。
「おやうお」
愛好家も養魚場も使う。ちょっと歴史的に古い言葉っぽい。
※秋山吉五郎(初代・2代目)作出の魚種は、こう呼ぶこと!(笑)
(例:朱文金、キャリコ、秋錦、江戸錦など)
「おやざかな」
あまり一般的ではないかも。子供に説明する時向け?
以上、おそらく誰の役にも立たない調査終了wwww
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