水槽コンプレックス

不定期に「初心者の主張」を綴ります(゚Д゚;)

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青水、舟、タタキ池・・・

私もまだ未経験ですが、これらの単語は
金魚初心者を威嚇し、威圧する力があります(笑)

初対面のベテランからいきなり、
「舟?タタキ?何面?」と畳み掛けられ、
答えに窮したこともありました。

その質問には

「水槽なんて最初から眼中にない」って
主張が込められてる・・・ように感じます。

「外が良いよ~」と無邪気に勧めてくれる人もいます。

でも、室内にも飼育スペースに限界があるように、
室外飼育が難しい住環境だって、
狭いこの日本では、当たり前にようにあるんです。

金魚にとって青水が良いっていうのは「常識」でしょう。
日光の下で育てた方が、病気にも罹りにくく、
丈夫になるとも聞きます。

でも。

そうやって飼える人ばかりじゃない。
我が家も狭いマンションで、ベランダも狭い。
電源もないので、簡単に外飼いができる状況じゃない。

なので、外で飼ってる人たちの話を見聞きして、
身を縮こまらせるしか術がありませんでした。

でも、徐々に疑問が湧いてくる。
快適に金魚を飼うことは、不動産に比例するの?
金魚って相変わらずお大尽の道楽なのか?

大掛かりなブリーディングしなくても、青水じゃなくても、
金魚飼育の楽しみ方はあるはずなのに…と。

でも、その事に自信が持てずに、
あてどもなくネットをさまよい、
「青水の作り方」みたいな情報を
眺めた時期もありました。

そして金魚のことを考えれば、
無理してでも外飼いしかない…と
どんどん思いつめて行く。

私のように感じてた、
もしくは感じてらっしゃる金魚初心者も
いらっしゃるのではないでしょうか。

でも、私の場合、ネットを通じて知り合った
先輩たちに救っていただきました。

曰く

「水槽でも立派に金魚は飼える」

「水槽でも稚魚から立派な金魚を育てられる」

寿恵廣錦で有名な大阪の
金魚ショップに行った時、
店主さんからいただいた言葉も嬉しかった。

「寿恵廣錦は、最初水槽で飼う方が良い」

「日本の環境に合わせた金魚ですから」

これでずいぶん気が楽になった記憶があります。

ベテランの金魚飼いからしてみると、
他愛のない話かもしれません。

でも、諸先輩たちの話がなければ、
私は水槽で飼っている自分にを
ずっと責め続けてたかもしれません。

青水じゃなくても、
舟やタタキ池じゃなくても、
金魚は元気に飼えるんです。

また、そうでなくては
日本の金魚文化は衰退の一途を辿るしかないと
思います。

私たち金魚初心者は
「金魚の消費者」ですから、
生産者と違う環境で当然ですし、
それを卑下することなんかない。

むしろ。

環境自慢をする人たちは、
「下品な金持ち自慢」をしてるぐらいに
思うことにしましょうよ!

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貧乏人のヒガミと思われても結構。

本当に金魚が好きな人たちは、
自分の環境を人に押し付けたり、
自慢げに語ったりしないものですから。
そうじゃない人たちに何を言われても
アッカンベーですヽ(´ー`)ノ

私は今でも外飼いにチャレンジしてみたい。
ベランダで小さな舟しか置けないでしょうけど。
でもそれは、コンプレックスからではなく、
「太陽の下の金魚」に憧れてるからです。

良い金魚がいない

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金魚を飼い始め、ネットを通じて上級者と
話すことができるようになり、
まず、驚いたこと。

 
「その辺の店では良い金魚は買えない」

 
確かに言われてみれば、店頭では、
産地も生産者も、まったく書かれてない金魚が
なんと多いことか。

 
例えば弥富産と書かれてるもの、
○○養魚場産と示されてるものは、
ごく少数。

 
つまり、生産者が自信を持って
「私が作った」と言える金魚は
まともに流通してないってことです。

 
では、雑誌で見るような、目を見張るような
美しい金魚たちはどこで流通してるんでしょう?

 
どうやら・・・
一般人や初心者の目に触れないところで、
ブリーダーや生産者が、こっそりと上級者に
売ってらっしゃるんですねヽ(´ー`)ノ

 
東京のごく一部の店には、そういう金魚が
流れたりしてますけど、
地方の小規模店舗、一般的なホームセンターには
まず来ない。

 
珍しい種類の金魚も同じです。
良い金魚じゃなきゃ、飼うのはイヤだとか、
飼うべきじゃないとか言ってるのではありません。

 
ハネでもノンブランドな金魚でも飼えば家族。
我が家の水槽でも「瑕」がある金魚が多いです。

 
でも、良い金魚は一目で人を魅了する力がある。
見事な土佐錦魚や、真っ赤な飯田琉金なんて、
金魚なんてまったく知らなかった私が見ても
衝撃的でしたから。

 
初心者がいきなり高級金魚を飼うってのは、
確かに良いことではありません。
生産者が丹精した金魚を徒に殺すことに
なったのでは意味がありません。
金出せば、なんでも買えるって風潮は
私も好きじゃないです。

 
でも、一般人には良い金魚、珍しい金魚を
見るチャンスも飼うチャンスもごく僅か。
店頭に良い金魚がいなければ、
見る目を養う機会もない。

 
そりゃ、衰退しますよ、金魚業界。
今はネットがありますが、それでも
金魚産地を除く地方に暮らしてれば、
「趣味は金魚」なんてことには、
まずなりえない。

 
それは「社会」や「消費者」のせいじゃない、
と私は思います。

 
金魚業界がどこか一般産業界とは違うからです。

 
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そもそも。
良い金魚ってのは高いとは限らないわけです。
丈夫で形が綺麗で色が鮮やかで…
当歳ならそんな金魚を1000円で手に入れることも、
「上級者の世界」では可能のようです。

 
安くて良い物は、すぐ売れる。
だからどの産業も、安くて良いものを作ろうと
努力してるわけですよね。

 
でも、金魚は安くて良いものがなかなか入手できない。
値段と品質が一致しないし、
地方への流通力も良いとは言い難い。

 
大量生産、大量流通、大量消費が
金魚業界のためになるかどうかは
私には分かりません。
業界の「近代化」が必ずしも良い結果を
招くとは限りません。

 
金魚は伝統産業なんですからね。
その伝統を培ってきた先人たちの
努力には最大限の敬意を払います。

 
でも、「趣味は金魚」の人を
マニアや好事家から、もっと広げるには、
このままではいけないのではないかと、
思います。

以上、素人の戯言でした。