寿恵廣錦!GREENさんに行ったぞ~(3)関西ズンドコ金魚旅

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ど~ん!

寿恵廣錦!

 

私は最初、読めませんでした(笑)

(すえひろにしき、と読みます)

 

 

 

というわけで、いざ大阪らんちゅう!豊中養魚!(2)関西ズンドコ金魚旅の続き。

 

 

豊中養魚さんを出て、

@まつやまとkiyosi君(高校の後輩、金魚興味ナシ)は、

車中にて協議。

 

kiyosi君曰く、まだ夕食まで時間があるので、

兵庫方面に行っても間が持たない。

もう1軒ぐらい回りましょうよ・・・

 

 

そこで思いついたのが、

大阪市の野江にある

GREENさん

 

 

@まつやま、2回目の訪問です。

といっても、前に行ったのは金魚飼育を

始めて半年経ってない09年秋。

 

関西で初めて足を運んだお店が

GREENさんでした。

 

・・・今考えてみると、

かなりマニアックなチョイスですよね(笑)

 

@まつやまがネットで活動を始めたばかりで、

SNSで先輩から教えてもらいました。

 

 

しかし、ネコに小判、ブタに真珠とはこのこと(笑)

当時、ブリストル朱文金すらほぼ見たことがないのに、

寿恵廣錦を見に行ったわけですからねぇ≧∇≦

 

DSCN5292

 

 

これは私にとって貴重な写真。

前回訪問時、まともに撮れてた写真は数枚しかなく(´;ω;`)

どれもこれもピントが甘くて…

お見せ出来る当時の写真はコレぐらいなんです。

コンデジで必死に撮ったなぁ(´-ω-`)

 

 

いざ約3年ぶりの訪問です。

 

「この車じゃ、こんな(鉄道)高架はくぐれませんよ!ヽ(`Д´)ノ」

「遠回りにもほどがあるじゃねーか!ヽ(`Д´)ノ」

相変わらず車中でワーワー言いながら、

GREENさんに到着。

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店主さんにご挨拶させていただき、

まずは店舗の横の「育成部屋」を

案内していただきました。

(デカイ男が2人もお店に居ると邪魔なので一時退避させられた、とも言うw)

 

ここは部屋全体が暖かい。

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おぉヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ

まだ針仔・・・よりは大きいかな?

寿恵廣ベイビーたちがいました。

kiyosi君はお約束の初心者ボケである

「これメダカ?」を華麗にやらかしてくれましたw

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まーしかし、

このベイビーがたかが数ヶ月で

こんなになるとは、フツーは考えにくいですわね。

3センチぐらいかな~

尻尾がなんとも可愛らしい、ミニ寿恵廣錦状態w

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さらに数ヵ月先輩の水槽。

こうなると、もう立派に寿恵廣錦=ブリストル朱文金ですねぇ。

写真右の仔なんか、いかにもヤンチャで元気そうな仔ヽ(´ー`)ノ

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金魚の世界で言えば明け二歳なのでしょうが、

夏か秋に生まれた仔たちだと思います。

この体高、スゴイっす。

トラハゲ大好物な@まつやまはテンションアップ!≧∇≦

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お店に戻って店主さんにいろいろお話を聞きながら、

写真を撮っていきました。

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kiyosi君の前にあるのがメーン水槽。

お店に入って手前の部屋は水槽に囲まれています。

右手奥に細長い部屋がありまして、

ここも左右2~3段の水槽(と舟)が並んでいます。

 

 

まず驚いたのがこの仔たち。

水槽のコケでうまく撮れなかったのですが、

去年10月に生まれた仔なんだそうです!(´゚ω゚`ノ)ノ

確かにまだ、幼さの面影こそありますが、

なかなかのサイズ!

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メーン水槽の仔はいずれもお見事ヽ(´ー`)ノ

和金体型なのにこんなにゴージャスなのは、

ブリストルならでは、って感じですね~

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常にこっちの様子を伺ってるような(笑)

好奇心の強そうな仔が多かったですヽ(´ー`)ノ

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さて。

寿恵廣錦について。

店主さんの説明を@まつやまなりにまとめてみます。

 

寿恵廣錦とは、

GREENの店主さんが6年ほど前に、

(ブリストルのブームに火がつく初期、でしょうか)

ブリストル朱文金を入手し、

手元の3尾から累代飼育繁殖しているもの。

 

なので「寿恵廣錦とは?」の問いに、

店主さんが「すなわち、ブリストル朱文金ですよ」とお答えになったのも、

ナットクです。

血筋というか、魚種は純系のブリストル朱文金ヽ(´ー`)ノ

 

 

ただし、寿恵廣錦は「日本人の美的感覚に合うよう」(店主さん)に、

ブリストルの特徴であるハートの尾を、

(おうぎ、または銀杏の葉)のように固定することを

目指していてる・・・のだそうです(´゚ω゚`ノ)ノ

 

扇の形だけでなく、ギャザー(しわ)も上下対照に

入るのをヨシとします(゚Д゚;)

(難しそうだ・・・)

 

ちなみにブリストル朱文金のイギリスでの規定では、

尾ビレのしわは良くないとされてるそうですが、

@まつやまは個人的にシワ、好きデスね!

ピ~ンと張ったハート型の尾もキレイだと思いますが、

大きい金魚の尾にフリルのような尾がついてる姿は、

ゴージャスな感じがしますもん(^^)

 

 

さらに体高があり、

太く、優雅な金魚に・・・というのが理想だそうで、

今は特に体色・・・例えば錦鯉のような美しい色が

出ないか試行錯誤中、とのこと。

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個人的には鮒色の寿恵廣錦が好きかなーヽ(´ー`)ノ

なんとなく和風な侘び寂び・・・趣がないですか?

寿恵廣錦の世界では鉄扇(てっせん)と呼ぶそうです。

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そもそも朱文金は初代・秋山吉五郎氏(1868-1929年)が

1902年に作出した比較的新しい魚種。

それがイギリス西部のブリストル地方に渡り、

1934年から愛好家によって飼育され始めます。

現地の愛好会も当初は吹流し尾をヨシとしていたようですが、

1979年には愛好会の規定が改定され、

現在のハート型を標準としたようです。

この40年強の間に尾を強調するためか、

蝶尾が交配された、と言われてるようです。

 

 

なので寿恵廣錦とは、

日英同盟が締結された年に生まれた朱文金が

イギリスに渡り、

第二次世界大戦前夜からサッチャー首相誕生の間に

ハート尾に改良されたものが、2005年ごろ日本に里帰り。

それをさらに日本人向けにしていこうという

なんとも壮大な歴史ロマンを背負った金魚・・・

って感じがしますヽ(´ー`)ノ

 

 

ただ、やはりそこはブリストル朱文金。

店主さんによると、

春に仔を採ると、水温が高くなる時期だけに、

春~夏で尾が成長しすぎて

型が崩れやすくなるため、

秋~冬に繁殖させるのが良いとか∑( ̄□ ̄;)

 

さすが寒いところの金魚デスねー!

(ブリストル地方は北緯51度台。樺太ぐらい?)

 

 

ほかにもキレイで立派な尾を作るためには、

水深のある程度ある器で飼うのが良く、

それほど大きくない水槽で飼育してもOK。

その辺は日本の住宅事情にマッチしてますし、

横見が美しい金魚ですから、ちょうど良いですよねヽ(´ー`)ノ

 

IMGP6934 @まつやま好みのの仔。奥の部屋の水槽に居ました~

 

 

IMGP6964

ゴージャスな色、尾・・・ウットリしちゃいますね~ヽ(´ー`)ノ

 

 

 

この他、店主さんはいろいろと、

良い寿恵廣錦を育てるうえでの注意点や、

魅力などを熱く語ってくださったのですが、

際限がないので(笑)

割愛させていただきます。

 

本当に熱心にご説明いただいたので、

帰りの車の中でkiyosi君が

「スゲーっすね!アツイっすね!」と

言ってたぐらいですヽ(´ー`)ノ

 

 

 

そうそう。

寿恵廣錦ファンがつくる、

寿恵廣会というのが、あるそうで。

会員さんが来店されてたんですね。

 

 

その方に寿恵廣錦の魅力は?と

尋ねると、

「難しいところ!」

笑顔で即答されてたのが印象的でした(゚Д゚;)

 

寿恵廣錦の会員さんらによる、

品評会の出展魚をお店のパソコンでも

見せてもらったのですが、

(こちらで見られます)

どの仔も思わずのけぞるような、

素晴らしい金魚ばかり。

 

それでもその会員さんによると、

「ある日突然尾がヨレたり、思い通りにはなかなか・・・」

 

理想の形の追求は、どの魚種でも

やはり並大抵ではない、ってことなんでしょう。

 

 

店内で美人さん(店員さん?)が熱心に撮影されてた、

若い寿恵廣錦がコレ。

店主さん曰く、「現時点ではとても良い形」。

確かに尾は銀杏の葉だ!

これを維持するのが難しいんでしょうねぇ(゚Д゚;)

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さて、GREENさんといえば、

寿恵廣錦なのですが、他の金魚もいましたよ~ヽ(´ー`)ノ

中国系の桜錦&江戸錦。

ライオンヘッド的な頭がカワイイw

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これは獅子頭琉金!(´゚ω゚`ノ)ノ

と思ったら、ショートボディのオランダなんだそうです。

うーん、オランダが琉金から派生した魚種という説は、

こういう仔を見ると正しかったのかなーと思ったり。

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この仔も同じくオランダ!

とはいえ、やはり琉金っぽいっすよねヽ(´ー`)ノ

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ラストは、@まつやまらしく、

1億2700万人の琉金ファンのために、

ご立派なボディの琉金ショートテールを掲載ヽ(´ー`)ノ

威風堂々な感じでしたよ~

 IMGP7001  

 

 

 

改めて思うのですが。

 

GREENさん、そして寿恵廣会の皆さんが

挑戦しているのは、

良い金魚を作る、ということだけに留まらず、

新しい美のジャンルを作ることでもあるわけで・・・。

かなり難易度が高い作業だろうな、と。

 

金魚に限らず、価値観の創造というのは、

とても難しいことですよね。

 

例えば、らんちゅうでも、

「これを美しいとする」という価値観が創られた当初は、

万人が賛同したわけでは無かったと思うんです。

 

でも、その価値観を持った人たちが、

美しい金魚をいっぱい作ったからこそ、

らんちゅうの基準が定着していき、

日本らんちゅう協会のような巨大組織になったんだろうと。

 

 

寿恵廣錦の歴史はまだ始まったばかりですが、

私のような素人が見ても、

「こりゃキレイだ」と思える金魚が、

GREENさんにはいっぱい居ました。

 

こんなキレイな金魚が、

どんどん世に出れば、

寿恵廣錦の価値観=基準も広がり、定着し、

いつかは日本を代表する和金体型の

ゴージャスな金魚になるのでは、と。

 

想像すると楽しいッスヽ(´ー`)ノ

 

末永く頑張ってください!

(ダジャレではないw)

 

 

旅レポートは続きます。

 

 

 

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いざ大阪らんちゅう!豊中養魚!(2)関西ズンドコ金魚旅

 

体調不良がようやく戻りつつある@まつやまです。
インフルエンザ(B型)だった下の娘も
明日から登校。
ご心配いただきましたが、大丈夫ですヽ(´ー`)ノ

 

今日は久々に「金魚でお出かけ」が無い休日。自宅で養生してましたw
金魚のオフシーズンのはずが、
ブログに書くネタはたまり続けてる感じで、
どうしたもんかなぁーと(笑)

では、いきなりディープ大阪!(1)関西ズンドコ金魚旅の続きです!

 

というか、前回のエントリーでは、
敢えてお店の名前を伏せてみたのですが…
このブログの読者の方は、
ホンマすごい人ばっかりやで!ヽ(´ー`)ノ
アップインチキ関西弁w)

 

お店の外観と金魚の遠景だけで、
何人も( ゚д゚)ビンゴー!
 

「金魚ビギナーですが、何か?」は、
こんなディープな読者さんに支えられてます~m(__)m
 

今回の旅で、まず行ったのは大阪府豊中市の
豊中養魚さん
「大阪らんちゅう」で有名なお店。

 
大阪で大阪らんちゅうを本格的にやられてるお店は、
ほぼここだけという話をネットで見て、
ぜひ、行ってみたかったんですヽ(´ー`)ノ

 

というのも、大阪らんちゅうって、
見る機会がすごく少ないから、
見かけても「珍しいなぁ!」とは思うものの、
そこで思考が止まっちゃうんです。

「ココがキレイ」とか「ココが魅力!」とか、
正直ピンと来てなくて・・・

 

一方、大阪らんちゅうの歴史的経緯には
興味がありまして(゚Д゚;)

 

@まつやまが理解してる範囲の
大阪らんちゅうの来歴は・・・

 

▼恐らく日本でもっとも古くから存在する「らんちゅう」
▼江戸中期から大阪を中心に広く飼われていた
▼浮世絵などに登場しているらんちゅうは大阪らんちゅうが多い?
▼1862年には品評会が開かれてたと「金魚養玩草」に記述がある
▼体型だけでなく、模様も細かい規定があった
▼大阪の旦那衆の中には専属のらんちゅう師を雇うケースもあった
▼戦後、いったん絶滅したと言われている
▼詳細な図版や写真が残ってない
▼絶滅直後から個人レベルで復活への模索がスタート
 

大阪の個人宅の池で、
絶滅したとされていた大阪らんちゅう2尾が「発見」され、
復活中の血筋に加えられた・・・
というエピソードもあるそうで∑( ̄□ ̄;)

※『金魚三昧』1、2号及び『金魚と日本人』等を参考

 

 

超メジャー魚種から、短期間で超マイナーになり、
近年ふたたび、メジャー魚種に返り咲くべく
努力されてる方たちがいる金魚・・・
って感じでしょうか(。・ε・。) 
かなりドラマチックというか、
ダイナミックな歴史を持った魚なんですね~(;・∀・)

 

 

大阪らんちゅうの専門店(?)に行けば、
@まつやまも、魅力の一端を知ることができるかな?
というのが、今回の訪問動機。

 

さて、その豊中養魚さん。
お店に足を踏み入れた瞬間、
「キタ━━━━━━\(T▽T)/━━━━━━ !!!!!」って感じしたw

足の踏み場も無い水槽。
デブの@まつやまは、横歩きじゃないとどこへも行けない。
これはマニアな感じですよぉぉぉ(  ̄ー ̄)
良い味が出てます!

玄関で靴を脱ごうとしたら、
「土足で!そのまま入ってや!」と店主さん。
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お店に入ってすぐの水槽には、
更紗琉金がちょこんと居て、
「いらっしゃ~い」って感じで出迎えてくれました(笑)
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全国1億2700万人の琉金ファンには
申し訳ないのですが、豊中養魚さんで
琉金はこの時、この仔だけでした(´;ω;`)

 

一角には「虫コーナー」があり、
クワガタなどの標本もありました。
豊中養魚さんはそもそも、
昆虫販売店「ロタン」だったそうで、
現在も昆虫部門の名称として看板が店頭にありました。
IMGP6786

 

 

「遠いところ来てくれて申し訳ないんやけど・・・」
今は小ぶりな明け二歳(になったばかり)の仔しか
店頭にはいないそうです。

ブリードされているご自宅には、
親魚がいるそうですが・・・

 

いえいえ、問題ありません。
まずは見せていただきましょう。

 
店主さん、手早く洗面器を手に取り、
ササッと掬ってくれました。

 

いざ!大阪らんちゅうとご対面~ヽ(´ー`)ノ
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よーく見ると花房も見えるかな、と
思ったのですが肉眼ではよく分かりませんでした(´;ω;`)
写真では中央の更紗の仔で
かろうじて見えるかな~って感じ。
IMGP6710

 

 

チビサイズなので、
なかなか単体アップでの撮影は難しくて…
写真は失敗気味でしたが、
かろうじてこの仔は、
花房らしきものがちゃんと確認できました。
IMGP2782-001

 

 

ぱっと見た感じ、
とても上品な金魚だな、と思いました。

浮世絵に出てくる金魚や、
和服などの「金魚柄」のモチーフになったのは、
こういう仔たちだったのかな、と思ったり。
IMGP2783-001

 

 

一方・・・正直なところ、
ちょっと「頼りな気」な感じもしました(;・∀・)
カワイイんだけど、尾筒の細い仔が多く、
尾だけが強調されたように見える・・・
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金魚ビギナーの特権として、
「訊きにくいことも訊ける」というのがありまして(笑)
思い切って店主さんに、
「尾筒が細くないですか?」とぶつけてみました。
気分を害さなきゃいいな、と思いつつ・・・(;・∀・)

 

すると店主さん、逆に我が意を得たりとばかりに、
「そうです!そういう仔を残しとるからね」と笑顔。

 

大阪らんちゅうでも、
尾筒は太い方が良いという人は居るそうです。
しかし店主さんは言います。
「尾筒が細い方が、
平付けの三尾が映えるでしょう?」

 

確かに!!∑( ̄□ ̄;)
@まつやま、かなり目から鱗でした。

 

例えば次の写真。
三角形の尾にだけ色が入ってて目立つうえ、
尾筒が細いのでさらに強調されて見えます∑( ̄□ ̄;)
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らんちゅうといえば、太い尾筒。
@まつやまもいつの間にか、
「金魚の尾筒は太くなきゃ」という考えが刷り込まれてます。

しかしそれはあくまで現代の「らんちゅう」の審美眼や品評会規定。

 

私も金魚は尾筒が太い方が、
力強くて好きです。
でも、細い金魚が居ても良いし、
それに魅力がないかといえば、そんなことはない!
と豊中養魚さんの金魚を見て思いました。

 

そうですよね。
浮世絵の金魚の多くは嫋(たお)やかで、
尾筒は細く描かれてる。

それが美しいと、江戸時代の人は思ったわけで、
すべての魚種、すべての金魚に
「太い尾筒」を上とする価値観を
当てはめる必要はないわけです。

 

 

あくまで個人の好みやけど、と店主さんは断ったうえで、
「大阪らんちゅうはそれで良い、と思うんですわ」

 

深い!

店構えだけでなく、
魚種も、そして店主さんの考えも
かーなりディープだwwww

 

ちなみに店主さんは、
約12年前からお店を構え、
6年前から大阪らんちゅうにハマりこんだそうです。

 
アマチュア時代には協会系らんちゅうにも
ガッツリはまり込み、
大阪の錦蘭会(分裂前)で活躍されていた事が、
お店の壁に飾られた数々の賞状からも分かります。

 
「尾筒の太い世界」で実績を残した人の言葉だけに説得力があり、
金魚の世界の奥深さに触れたような気分になりましたヽ(´ー`)ノ

 

 

ちなみに@まつやまが気に入った、大阪らんちゅうはこの仔。
パンダっぽい体色で、尾の根元から
色が入ってるのがカワイイな、と(笑)
いずれ褪色しちゃうんでしょうけど・・・
IMGP6746

 

 

 

そうそう、褪色といえば。
隣の舟も大阪らんちゅうの明け二歳だったのですが、
まだ未褪色の仔が多かったんです。

こちらはずっと室内飼育で、写真の仔たちは池育ち。
「ちょっとした環境差で褪色の早さが変わる」のも、
大阪らんちゅうの特徴なんだそうです。

 

@まつやまが「(褪色の個体差が大きいのは)土佐錦魚からの影響ですかね?」と
中途半端な知識で感想を述べると、
店主さんはすかさず
「それ、逆やねw」と指摘されました。

 

そうでした(;・∀・)

土佐錦魚の作出に大阪らんちゅうが使われてる…
という説が強いんでしたm(__)m

知ったかぶりはイカンですね・・・

 

 

最後に大阪らんちゅうの魅力を
尋ねてみました。
すると、ちょっと意外な言葉が返ってきました。

「すごく人に懐くし、
丈夫で飼いやすいとこやね

 

古来からの大阪らんちゅうの血が一部流れてるとはいえ、
近年復活させた「新しい金魚」だけに、
丈夫なんだろう、とのこと。

 

・・・@まつやまの持ってたイメージと全然違う(笑)

 

 

写真の舟では、協会系らんちゅう&ピンポンパールと一緒に
大阪らんちゅうも元気に泳いでました。
大胆な混泳ですが、全然OKなんだそうです∑( ̄□ ̄;)
IMGP6789-001

 

 
この他、店内には穂竜、日本オランダ、メダカなども居ましたよ~

 

残念なことに現在大阪には、
大阪らんちゅうの愛好会はないんだそうです。

愛知県豊川市の向坂養魚場に事務局を置く、
大阪らんちゅう愛好会が唯一の存在でしょうか。

店主さんは「いつかは地元・大阪でも」とお考えだそうで、
頑張ってほしいと思いました。

 

大阪らんちゅうの魅力を完全に理解できたわけではありませんが、
機会があれば、もっといろんな魚を見たいし、
豊中養魚さんにもまた行ってみたいと思いましたヽ(´ー`)ノ

 

 

あ、そうそう。
ズンドコ旅の相棒、kiyosi君(高校の後輩、金魚興味なし)は
「このお店、マニアックすぎですわ~」と圧倒されつつ、
店主さんとは虫について雑談してました(笑)

やるな~(  ̄ー ̄)

 

 

旅レポートは続きます。

 

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