福島・関東金魚旅(4)会津の素晴らしき「何か」

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では、皆さんご唱和ください!

1、2、3!

じょっこ~っ!!

 

 

三たび同じオープニングで始まりました、

福島・関東金魚旅レポート。

【1日目のつづき】です。

(今回はじょっこは出ませんw)

 

 

・・・の前に。

いや~、すみません。

もっと早く書くつもりだったのですが、

新年度でちょっくら疲れ気味でございまして(;・∀・)

夜の街に出たり出なかったりで(笑)

 

あまり皆さんのブログにコメントとかできてませんが、

頑張って読み逃げしてますので、

当ブログも変わらぬご愛顧をお願いします~

 

では荒井さんのお宅訪問の後編です~ヽ(´ー`)ノ

福島・関東金魚旅(3)会津じょっこ!&福娘だ~!の続きです。

 

 

荒井さん(サイトはこちら:TINKER BELL(の飼育場では、

▼会津錦

▼会津福娘

▼会津じょっこ

・・・の3新品種を見せてもらったのですが、

ほかにも!

 

 

じゃーん!サバ尾!

問答無用のでかさ!(笑)

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サバ尾は、玉サバの一種というか・・・

新潟の地金魚「玉サバ」の長手の呼称ですね。

こんなド迫力のサバ尾は、

なかなか見る機会がありませんから、

@まつやま、「うぉぉ!∑(`・д・´ノ)ノ」状態でした~

 

 

一方。

前回もご紹介しましたが、

荒井さんはすっごく丸い玉サバもお作りになってる。

IMGP8919 タタキで悠々と泳ぐ玉サバズ

 

 

少しずつ陽が傾いてきて、

薄暗くなる飼育場で、

しばし玉サバ論議。

かなりディープな話をしていただきましたが、

その一端をご紹介しますと・・・

 

 

――サバ尾は体型的に、荒井さんが創られた品種と通じるものがありますよね?

 

荒井さん「私はサバ尾、好きなんですよ!」

 

――玉サバ(丸手)より?

 

荒井さん「はい。動物好きだし自然が大好きなんで、自然な泳ぎができる魚に惹かれるんでしょうね」

 

――そもそも・・・玉サバって、品評会に出てるような、すっごい丸い仔が昔からいたんですか?

 

荒井さん「今みたいな肩もグッと出てるような仔は少なかったと思います」

 

――素人の推論ですが、福だるま人気が玉サバ文化に影響を与えてるんじゃないかと。

 

荒井さん「ありますよ!やはり福だるまに負けない丸い体型の玉サバを!って意識は作り手にあるでしょう」

 

――実際、品評会には(写真で見てる範囲でも)すごい玉サバが続々と出てきてますよね。

 

荒井さん「そうですね。でも一方では長手・・・サバ尾も大切にしていかねば、と思ってます」

 

 

IMGP8977 タタキにはスゴイ玉サバがゴロゴロと・・・

 

 

 

 

その後、お宅のリビングに招いていただき、

厚かましくもお邪魔しちゃいました。

この日は本当に天気が良かったですが、

やはり暗くなると肌寒くなりましたし。

 

薪ストーブとデッカイ水槽!

う~ん、北国の金魚飼育!って感じヽ(´ー`)ノ

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薪ストーブなんて、オシャレ!と

@まつやまは軽薄に考えちゃったのですが、

荒井さん曰く、「いざという時でも、これなら暖が取れますからね」。

 

・・・会津若松市は震災直後、

太平洋側からの物資が止まってしまい、

GS前に車の列ができたそうです。

薪ストーブは震災前に設置してたので、

役に立ったそうです。

 

オシャレじゃなくて、リアルに実用だったんですね・・・(;・∀・)

 

 

 

その水槽ですが、

会津錦たちがワラワラと泳いでました。

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桜体色でけっこう大きめなサイズの会津錦が

群れで寄ってくる図ヽ(´ー`)ノ

うひょひょ~!って感じでした~

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その中で存在感アリアリだった、

巨大な玉サバ(´゚ω゚`ノ)ノ

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さらさらに、ぶっちぎりの巨躯を見せつける、

白い玉サバ(´゚ω゚`ノ)ノ

他の仔とくらべても、桁違いのでかさ!

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親玉サバを掬ってもらいました。

荒井さんはお仕事でお忙しい中、

かなり厚かましいお願いでしたが、

快く見せてくださいました。

「まずまず理想的な体型ですね」と荒井さん。

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そして先ほどの白いモンスター玉サバ!

荒井さんによると、

小さいころは、あまり丸くない仔だったらしいのですが、

「この仔はデカくできる」とピンと来て、

育ててみたところ、こんなになっちゃったそうです。

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飼育場のタタキや水槽に居た仔たちだけで、

圧倒されてたのに、

室内にもこんなスゴイ仔たちが居たんですね~(;・∀・)

完全にノックアウトされましたヽ(´ー`)ノ

 

 

 

 

 

その後、リビングには荒井さんのご家族が

入れ替わり立ち代わり来て、

私の相手をしてくださったり、

料理を振舞ってくれたりヽ(´ー`)ノ

 

 

娘さんの手作りのケーキ、美味しゅうございました!

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お母様お手製の粕漬けもバッチリでした。

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なんといっても感動したのは、

会津の郷土料理、ボウタラという料理。

(棒タラ煮、という表記が正確なのかな?)

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タラの干物を水で煮戻し、

さらにお酒で何日間もコトコト・・・

あの薪ストーブで熱したそうですよ!ヽ(´ー`)ノ

その後ようやく味を付けるという、

手間がすごくかかった料理。

 

これがもう、骨まで美味しい!

味付けも濃すぎず、

ご飯なしでもパクパクいける、上品な仕上がり。

 

いや~!来てよかった!wwwww

 

 

さらにさらに!

この日の夕食は一人で済まそうと思ってたのですが、

荒井さんが郷土料理屋さんに連れていってくださいました。

割烹・会津料理 田季野

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古民家風の佇まいで、

中は広々としたお店でした。

 

やはりボウタラも出て来ましたし、

貝柱を入れた小汁(こづゆ)、

ニシンの山椒漬けも!

 

名物のわっぱ飯もいただきましたヽ(´ー`)ノ

いや~、どれも美味美味!

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会津料理ももちろん初体験だったのですが、

素晴らしく手が込んだお料理が多い。

敢えて例えればフランス料理的というか・・・(;・∀・)

 

海が遠く雪深い場所だけに、

保存食的な海産物しか入手できなかったのを、

工夫して、時間を掛けて、

美味しい料理にしてきたんだろうな、と思いました。

 

もともと水が良く、

お米やお酒が美味しいというのは知ってましたが、

こんなに奥深い料理文化があったんですね~(;・∀・)

 

 

 

美味しい会津料理(お値段も格安!)に

舌鼓を打ちつつ、さらに荒井さんとじっくり話しさせていてて・・・

@まつやま、ふと思ったんです。

 

 

ご覧いただいたように、

荒井さんは、玉サバもサバ尾も、

そして朱文金など他の魚種も、

見事に育てる技術をお持ちです。

 

他所(よそ)から来た素材(金魚)を

楽しみつつも、

それだけに留まらず、

ひと手間もふた手間もかけて、

独自の文化(地金魚)を編みあげようとしてる。

 

会津錦、福娘、じょっこという、

荒井さんの金魚たちと、

会津料理には共通した「何か」があるような・・・

 

 

ホテルに送ってもらいながら、

荒井さんにそんな思いをぶつけてみたところ、

「いや~、そうですかね~」と

照れたような困ったような

笑顔を浮かべてらっしゃいました。

 

 

その「何か」とは、

厳しい自然の中で暮らす人たちの意地なのか、

「無い」ことを逆手にとって素晴らしい「有」を生む(いき)なのか、

わずか半日の滞在では分かりません。

 

またいつか、会津の地にお邪魔して、

素晴らしい金魚と、

素晴らしい「何か」に触れたいと思いましたヽ(´ー`)ノ

 

 

この項、了。

旅レポートは続きますよ~。

 

・・・まだようやく1日目終了て(;・∀・)

 

 

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