イトメ・トーク!大永寺水族館@名古屋~岡崎その1

数日暖かったのに、
今日はまた雪が降ってる愛媛県松山市から@まつやまです。
おはようございますヽ(´ー`)ノ

関東の方はすごい雪だったみたいですが、
皆さん大丈夫でしょうか?(゚Д゚;)

 

さて今回から新シリーズ。
昨秋、愛知に行った時の話です。
もう旧聞に属しちゃいますね(´;ω;`)

@まつやまの備忘録として書きますので
よろしかったお付き合いください。

 

愛知県といえば弥富w
正直申し上げて、四国・松山市に住む田舎者の
@まつやまからすると、
名古屋は本当に縁遠い場所でして。
金魚を趣味にしてイロイロと行くようになってから、
弥富には3、4回足を伸ばしていますし、
静岡にも遠征してますが、
名古屋は通過するだけでした(゚Д゚;)

学生時代、半日ほど観光したことがありますが、
名古屋市内で泊まるのは今回が初。

旅の目的は地金

私は飼ったことありませんが、
憧れの魚種の一つですし、
関東のイノッチさんも興味がある、とのことで、
現地で合流することにしました。

同じ日、弥富で「金魚日本一大会」が開かれる予定で、
そちらも魅力を感じてたのですが(直前に来た台風のため中止)、
地金の品評会にはなかなか行く機会も無いだろうと考え、
「四尾の地金」に会いに、
前日の朝(2013年10月26日)、列車に飛び乗ったのでした。

 

特急と新幹線に揺られること約5時間半。
飛行機にすれば良かったかな~と
若干後悔したものの、
乗り換えの岡山駅で「ママカリ寿司弁当」を買って舌鼓w

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無事名古屋に到着~ヽ(´ー`)ノ
都会ですね~
メトロポリスですね~
写真は私が泊まったホテルの部屋から。
名古屋駅の南(?)側です。

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まもなく夕方4時。
この日は誰とも会う約束も無ければ予定もない。
正直、金魚屋さんの下調べもあまりしてませんでした(゚Д゚;)

でもまぁ・・・このまま夕食までホテルで寝てるのも
もったいないってんで、
名古屋の金魚屋さんをネットで調べ、
有名どころを1軒、
そして@まつやまの勘を頼りに1軒、
お店をチョイスして出掛けることにしました。

※たまに「お店とかどうやって調べてるんですか?」と
尋ねられることがありますが、
けっこうこんな感じです。
時間と予算、そして勘デスwwww

有名なお店は多少遅くまで営業されてるようなので、
先に「雰囲気で選んだお店」へ。

名古屋駅からJRで約15分。
新守山駅から徒歩約10分。 

観賞魚店「大永寺水族館」(名古屋市守山区鳥神町)に着きました。

IMGP3412

 

お店の中はこんな感じ。
長く営業されてる観賞魚店というのが伝わってきます。

IMGP1638

 

「あのぉ~、愛媛県から来た金魚好きなんですが・・・」
奥の部屋に人の気配があったので声を掛けてみると、
御年82歳(取材時)のご主人が出てこられ、
「そう。ま、こっちにどうぞ」と奥の部屋に招かれました。

お店の構えとご主人の佇まいから、
いい意味「枯れた」地域の観賞魚店って感じかな、と
思ってた@まつやま。その予想は軽々と覆されますw

この後、60年以上、観賞魚業界で生きてこられたご主人の
熱いノンストップトークが炸裂することになるとは、
この時点で予想もしてなかったのでした(゚Д゚;)

 

まず、お客さんとお店の関係から話が始まりました。
ご主人は「飼い方」の説明と金魚を売ることをセットにするのを旨とされてるそうで、
「金魚は冷蔵庫や洗濯機を売るのとは違う!」
「うるさいオヤジだと思われても飼い方を知ってもらわんといかん!」

話してるうちに、語尾に「そうでしょう?」「そう思うでしょう?」がつくようになり、
トーンも上がってきます(゚Д゚;)

御年を考えると、ここまで熱くなれるのはスゴイことです∑(`・д・´ノ)ノ

しかもご主人、今でも上部フィルターのモーター部分とか、
売った商品の修理まで引き受けているんだそうです。

「お客さんの飼育環境もできるだけ見に行くよ」
「どんなところで飼ってるか分からなきゃアドバイスもできないから」

そうでしょう?

畳み込まれて@まつやま、
「ハイ」としか言えないwww

しかし、そこまでしてくれるお店が
近所にあったら幸せですよねヽ(´ー`)ノ

 

辺りが暗くなってきたので
熱いトークを中断させてもらい、
お店の金魚を見せてもらいました。

ご主人、私が撮影しやすいように
ちゃんとライトを着けてくれたりして、
豪快なようで優しいヽ(´ー`)ノ

水槽や水槽台は年季が入ってるものも多いのですが、
金魚の状態、とても良かったです。
まずはらんちゅう。
カワイイ仔たちがワラワラとヽ(´ー`)ノ

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上物もいました。写真は失敗気味ですが、
元気に泳いでましたし、赤がキレイだったのが印象的です。

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青文魚&茶金ヽ(´ー`)ノ
良い色合いですし、状態も良さそうでした。
基本的な魚種はひと通り揃ってる感じでしたね~

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琉金系も更紗(写真失敗)のほか、
キャリコがいましたヽ(´ー`)ノ

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水槽台の下の舟には和金系もいます。
コメットたちヽ(´ー`)ノ

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ベーシックな魚種だけかな、と思うと、
意外な金魚もいたりします。
桜玉ヽ(´ー`)ノ
玉サバ体型の桜個体ってことなんでしょう。
越後玉サバの系譜から作出された桜個体かどうかはちょっと疑問ですが、
カワイイのでヨシとしましょうw

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手前の黒目が桜玉サバ。奥は琉金

上の写真は黒目がチャーミング。
下の写真は体色がびゅーてほー!でした。

IMGP1730
こちらも桜玉

 

さて、金魚撮影をひと通り終えたところで、
また奥の部屋でトークの続き。

このお店のルーツを伺ってみたのですが、
その話がまた面白くてヽ(´ー`)ノ

 

そもそもご主人は若いころ(昭和20年代後半~30年代だと思われます)、
家業の酒屋さん関係の仕事をされてたそうです。
配達先の飲食店の人と仲良くなり、
ある日、ひょんなことから飲食店のオーナーの隠し部屋を覗いてしまい、
その「副業」を知ることになります。

その副業こそ、アカコ(イトメ)の採取・販売∑(`・д・´ノ)ノ

イトメ(イトミミズ)は今では高価な生き餌になってしまい、
土佐錦魚愛好家さんたち一部の人たちが使ってるものの、
大半の金魚愛好家は冷凍赤虫に移行してます。
かつては「近所で採れるポピュラーな生き餌」だったそうで、
熱帯魚の餌としても重宝がられていたそうですね。

ある程度の流れも必要な一方、
富栄養の環境で繁殖し、農薬には弱い。
なので今では採取するのがとても難しくなった、という話はよく聞きます。

さて、飲食店オーナーは隠し部屋にパン用のコンテナを積み、
中にはイトメがギッシリ・・・
ご主人、直感的に「これは儲かってる!やりたい!」と思ったそうです。

しかし、いきなりオーナーにそう言ったのでは
副業のやり方を教えてくれそうもない。
そこで、まったく興味が無い振りをして
一緒に飲みに行ったりしつつ、
少しずつオーナーの信頼を得、
イトメの採取を手伝うところまで漕ぎ着けます。

月明かりの夜、
川のほとりに建つパン工場
夜でも稼働しているので明かりが見える。
その少し下流に流れの中に、
バケツ片手に入って行き、
川底の泥ごとすくう。
すると、その泥の中にはビッシリとイトメが・・・

「こうやってな、泥の表面を巻くようにな・・・」

@まつやまに身振り手振りで説明してくれるのですが、
それがまた迫真なんですよヽ(´ー`)ノ

イトメ採取の方法を知ったご主人、
さっそく自分で他の採取場所を探します。

ご主人「どうやって探す?」
@まつやま「う~ん?虱潰しに川辺を見て回るとか?」

「親に大学まで出してもらってて、そんな答えじゃダメ~!ヽ(`Д´)ノ」

@まつやま「(内心爆笑しつつ)えー、じゃぁどうしたんですか?」

「電話帳!載ってるから!」

@まつやま「電話帳にイトメ採れますとは出てないですしね・・・」
そこまで言って、ふと思いついたのが「パン工場」というキーワード。

@まつやま「もしかして工場を電話帳で探す・・・?」

「そう!頭良い!私の次ぐらいにお兄さんも頭いい!」

 @まつやま「(内心大爆笑しつつ)あ、ありがとうございますw」

 

ご主人が目を付けたのは、パン工場とは違う業種の工場。
やはり食品関係で、下流に栄養が流れていってる可能性が高い。
近くにいい感じの川が流れてるのも分かってたそうです。

ある夜、一人でその川に入り、
探してみたそうです。
最初は見つからずにガッカリしたそうですが、
工場の少し下流に移動していくと・・・
「月明かりに照らされてな、
川の底がパーッと真っ赤に見えるぐらい、
一面のアカコよ!」

深夜にも関わらず奥様やその弟さんを叩き起こし、
「アカコで勝負する!」と宣言。
そこから採取、販売、配達までを手がける
イトメ・ビジネスを始めたそうです。

初めて百貨店屋上のペットショップに
イトメ営業に行った話や、
そこから販路が広がっていった話など、
メチャクチャ面白い話があったのですが、
キリがないので割愛しますw

時は流れ、「川から採取したものを売る」というのが
法的にどうなんだろう、という疑問もあり、
イトメ商売から観賞魚店に切り替えたそうですが、今でも
「採れる場所は分かってる(  ̄ー ̄)」
そうですよw

 

いや~、ホントに楽しくて、ためになる話を聞かせてもらい、
@まつやまワクワクしながら聴き入りました。
結局、3時間ほどお店に居ましたw

ご主人、若い頃から仕事も遊びもバリバリで、
(そういう話を奥様が横に居るのに平気で話すんですw)
今もお酒を飲みながらのコミニュケーションを大事にされてるそうで・・・
一見豪快なんですが、一方では、
すごく気を使って話をしてくれてるのが分かるんです。
尾張人気質って、こういうのかな、と思ったりしましたヽ(´ー`)ノ

勘を頼りにお邪魔したのですが、
「旅ならでは」の経験ができてとても楽しかったです。

私がお店に居座る限り、話はまだまだ続きそうでしたし、
こういう昔の観賞魚業界の話を聞くのも楽しいので、
また近くに行く機会があったら遊びに行きたいですヽ(´ー`)ノ

 

レポートは続きます。

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突発!浜松金魚ツアー8 良い金魚アラカルト!

喝~っ!

浜松の話をいつまで書いてるのかー!

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・・・(;・∀・)・・・スミマセン

WordPressのカスタムフィールドで悩んでる@まつやまです。
(と書いてて、自分でも意味分からんッス)

今回の「金魚ビギナーですが、何か?」は
浜松ツアーの第4コーナー。

静岡県金魚品評大会に出品された、
ナンキンさんに激怒され(てるように見える)つつ、
会場で@まつやまが気になった仔を紹介します。

突発!浜松金魚ツアー7 スッゴイ蝶尾がいっぱい!の続き。

まずは大阪らんちゅう。

大阪らんちゅうはもちろん、
そもそも大阪が発祥の地でしょうし、
かつては大阪で隆盛を極めた魚種。しかし、現在のメッカは
大阪よりも中部地方になってる、って話を
聞いたことがあります。
品評会も中部しかないそうですし。

突発!浜松金魚ツアー3 すっごい金魚がいっぱい!
載せた大阪らんちゅうの写真に
「アレ凄いね」という感想を
複数の方からいただいたので、
せっかくですから載せてみます。

ロクリン柄っぽいから本国錦・・・
でしょうか(自信ナシ)

IMGP6940

 

花房が美しいし、模様も複雑。
背中のラインもキレイでした~ヽ(´ー`)ノ

IMGP6955

 

今回、浜松で知り合った、
蘭鋳さんの宇野らんちゅう。
らんちゅう当歳の部に出陳。
「次からは『その他の部』に出したいな~」と
おっしゃってました。
確かに大きさでは敵いませんが、
頭の感じが宇野らんちゅうらしくて、
ボディの大きさ以上に迫力を感じました。

IMGP6988

 

江戸錦当歳。
なんとも「美味しそう」な、
くず餅っぽい体色ヽ(´ー`)ノ
昼食抜きで撮影してた@まつやま、
ヨダレが出そうでしたw

IMGP7325

 

立派ならんちゅう・・・・
かと思いますよね~、ぱっと見(;・∀・)
超立派な桜錦です∑(`・д・´ノ)ノ
確かに銀鱗も載ってるし!
いや~、お見事って言葉以外見当たらないッス。IMGP6906

 

その他の部に出品されてた
「透明鱗らんちゅう」。
くず餅チックな雰囲気は、
上の江戸錦に劣らない。
昼食抜きで撮影し(以下略)

IMGP6903

 

「背ビレなし」つながりで、
大きくてちょっと怖いぐらいでしたが、
赤がキレイな水泡眼!
写真で見るとカワイイですが・・・

IMGP6920

 

黒出目金部門の親魚。
丸くて黒くてスゲー!∑(`・д・´ノ)ノ
このボディは迫力満点ですねぇ。
目も出てるし(;・∀・)

IMGP7022

 

会場で久しぶりにお会いした、
蝶尾愛好家・芭音蝶尾さんが出展された
「吉原錦」・・・って名前だったと思います(;・∀・)
(シャレで名付けた、とのことw)
三尾の蝶尾だそうですが、キレイな仔でしたヽ(´ー`)ノ

IMGP6860

 

唐突に青文魚ヽ(´ー`)ノ
こんな立派な青文魚は、
なかなか見る機会が無いので
見入りました~
鱗が陽光に照らされ、
金属に刻まれた幾何学模様のように見えました。
IMGP7007

 

その他の部門に出品されてた
玉サバ!
琉金もそうでしたが、
「横から見たい~ヽ(`Д´)ノ」と思いました。

IMGP6885

 

ラストを飾るのはご当地の金魚。
浜松で作出された「浜茜」。
その他の部でした。
私、前に見たのはいつ、どこでだっただろう(;・∀・)

関東東錦の体型をした桜体色の金魚。
生産されている養魚場も少ないため、
とてもレアな魚種だそうです。

IMGP6871

 

同じく浜茜。
魚種名の通り、グラデーションがかった赤が、
茜空を彷彿とさせます。尾も立派!
初心者の私がこう言うのも僭越ですが、
稀少な魚種でも珍しいというだけでなく、
「良い金魚」に仕上げられてるところが凄いな、と。 IMGP6880

 

その他の部門に出されてた金魚も加えると、
いったいどれだけの種類が居たんだろう・・・

ポピュラーな魚種だけど良い金魚や、
普段お目に掛かれない魚種、
そして中部、浜松ならではの金魚たちを
見ることができて、良い経験ができました!

また行きたい!と思いますが、
なんせ遠いデスからねぇ・・・(;・∀・)

いつかまた必ず!
今度はもうちょっとノンビリ見たいですw

あと少しだけ続きます。

 

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