ヒドジョウ1匹、マドジョウ3匹を飼ってる、
「日淡飼育者」の@まつやまです。
こんばんわ(笑)
(本当の日淡ファンから怒られるぞ、俺w)
正直、私、日淡は縁遠い存在ではありまして。
知識もないし、熱意も・・・(笑)
なのですが、先週日曜日に行った、
斧田観賞魚センターさんで、
私の相手をしてくださった担当者が
日淡の話をアツく語ってくれたのが
興味深かったデスヽ(´ー`)ノ
というわけで、金魚成分はゼロですが、
斧田観賞魚センター!金魚編・関西ツアー2012夏その4の続きです。
@まつやまの目についたのは、
ヒドジョウヽ(´ー`)ノ
この写真、スゴクないですか?
どの仔もけっこうな太さ大きさ∑( ̄□ ̄;)
数も・・・コンテナに100匹はいたんじゃないかと。
担当者さんの話によると、
これは大和郡山産なんだそうです。
これだけの大きなヒドジョウを多数、
池とかでなく、維持するのはかなり大変なんだそうです。
ヒドジョウは他のドジョウと若干習性が違う点があるようで、
砂地より泥などを好むんだそう∑( ̄□ ̄;)
水槽で数匹程度飼うなら問題にならないけど、
集団で飼育して、なおかつ店頭でお客さんに見てもらうように
維持するとなると、いろいろ工夫が必要だった・・・とのこと。
なるほど、金魚も魚種ごとに飼い方や
特徴はあるけど、日淡って広い範囲だと、
魚の飼い方ひとつとっても、魚種の数だけ細やかな
知識が必要になる、ってことですね・・・(;・∀・)
ドジョウといえば、
愛媛県と高知県でのみ確認されている
ヒナイシドジョウというのがいるんだそうです。
2006年に新種認定されたばかりで、絶滅が危惧されている・・・
なんてことを、奈良県で初めて知ることになるとわ(;・∀・)
ふだん、いかに足元を大事にしてないか、ですね(´;ω;`)
他にもちょっとゾクッとするようなお話をききました。
奈良県~和歌山県を流れ、瀬戸内海へと続く「紀の川」は
奈良県内では吉野川とも言うらしんですね。
同じ名前の川が、四国にもあります。
「四国三郎」の異名を持つ「吉野川」。
四国の吉野川は、愛媛県の山を源流にしており、
高知、徳島を経てやはり瀬戸内海に注ぎます。
この2本の「吉野川」、名前が一緒というだけでなく、
中央構造線沿いに走る川であるという共通点もあり、
さらに河口が、瀬戸内海(紀伊水道)を隔てて、
向かい合う形になってるんですね(;・∀・)
さらには、その斧田さんの担当者曰く、
棲息している魚種も共通性が見られるんだそうです・・・
つまり!
もしかしたら!ですが・・・
2つの吉野川は太古、繋がっていた可能性もあるのでは!
って説があるんだそうです∑( ̄□ ̄;)
にわかに信じがたいですが、
大陸が日本とくっついていた時代があったわけですし、
四国も現在の本州と地続きだった。
それが分離したのが1万年前(縄文前期)。
日本列島では既に人類も活動してますしね…
「あっちも吉野川、こっちも吉野川」って当時の人が
呼んだとしても不思議ではないかも(;・∀・)
スケールの大きい話になっちゃいますが、
「日淡の人たち」は、こんなことを考えながら
飼育を楽しんでるんだなぁ、と感心しました(・◇・)
さて、話を斧田観賞魚センターさんに戻します。
日淡担当さんのお気に入りを尋ねたところ、
「カワチブナですねぇヽ(´ー`)ノ」というお答え。
ふ、ふなですか(;・∀・)
水槽に近づくと、「餌かね?」と寄ってくる。
金魚のエサクレとは違い、
あまり派手に動かず、じっとこちらを見てる感じ。
人に馴れてるし、これはこれでカワイイかもヽ(´ー`)ノ
以下、担当者さんによる説明。
一般的には「ヘラブナ」の呼び名で知られる魚で、
琵琶湖の固有種、ゲンゴロウブナを食用に品種改良したもの。
・・・ヘラブナなんかどこにでもおるやん!
と、@まつやまは一瞬、心のなかで叫びました(笑)
確かにヘラブナは全国各地に放流されてた歴史があり、
珍しい魚ではありません。
現在でも釣りの対象としては「ヘラブナ」は流通してるそうです。
しかし、「カワチブナ」というのはそもそも食用に特化された改良種で、
明治期に作出され、昭和17年に大阪・河内地方で命名されたもの。
太くなり、体高もグッと高くなるのが特徴。
つまり「食べるためのフナ」なんですね。
かつては大阪周辺で盛んに食されてたそうですが、
食習慣の変化などで、食用の養殖をしている養魚家は激減。
現在、厳密な意味で「食べるためのカワチブナ」を
作っている養魚家は数軒なんだそうです。
斧田さんが販売しているカワチブナは、
そんな数少ない養魚家から仕入れたもので、
川にいるヘラブナとは、歴史が違う、
ある種「純系のカワチブナ」ってことのようです(゚Д゚;)
なるほど。
@まつやまは、日淡というのは
『自然の一部としての魚』を楽しむものかとばかり
思ってましたが、
『人間との関わりの中で生まれた魚』も、
対象になるんですね。
ある種、金魚などと共通点もあるかもですね。
自然や人との関わりの歴史に思いを馳せつつ、
観賞する魚・・・それが日淡の魅力なのかも!
と思いつつ、お店を後にしたのでした。
忙しい中、熱心に説明してくださった
斧田さんの担当者さんに感謝!
まだツアーは続きます(゚Д゚;)
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