宇和島に土佐錦魚を見に行ったよ(≧∇≦)/(上)


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このブログでは久々!
とっさき~ん!

 

らんちゅう飼育に忙殺されて、
とんとご無沙汰しておりますが、
@まつやまが以前、ちょくちょく研究会にも遊びに行かせていただいてた、
宇和島土佐錦愛好会の品評会が先日(平成27年11月1日)、
宇和島市の道の駅「みま」で開かれました。

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宇和島土佐錦愛好会のTシャツの背中のエンブレム

 

 

ブランド米「三間米」で有名なエリア。
高速道路の三間インターすぐそばに、道の駅があります。
農産物のほか、金魚も常時売っています(過去記事はこちら)。
今回は横着させていただき、@まつやまは昼前に到着。
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三間出身の彫刻家の作品「森の魚」が見守る庭で
品評会が開かれてました。

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立派な看板。
ふじさんがプロデュースしたと聞き、会うのも久しぶりだったのに、
看板のことばかり聞いちゃって( ; ゚Д゚)
媛らん会も看板、来年こそは作らなきゃ・・・

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宇和島土佐錦愛好会の品評会は今年で2回目。
私は去年は見てなくて、今回が初見学でしたが、
3部門(親、二歳、当歳)で計100尾弱も集まってました∑(`・д・´ノ)ノ
(いや、これはスゴイことです!)
会員さんも県内外の20人強が所属し、
なんせ(金魚の愛好会としては)若い人が多いので、会場は活気に満ちてました。DSCN2759

 

 

まずは親魚部門からご紹介。
第1回の品評会では出品魚も少なかったそうですが、
今回は良魚が揃ってました(≧∇≦)/

 

優勝

サラカノのブログのさだとささんの持ち魚。
ホントに印象でしかないのですが、無理せず自然と育て上げた、って印象でした。
元気良いし、ボディのカタチ、尾の立派さ、さすがです(≧∇≦)/

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準優勝

チャッカさんの土佐錦魚。
尾の返しがド派手(≧∇≦)/
迫力ありますし、ボディラインがキレイな棗(なつめ)型。

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三席

同じくチャッカさんの持ち魚。
写真が壊滅的に下手ですみません。
白いボディに赤がところどころあしらわれてて上品ヽ(´ー`)ノ
尖った顔にチョンと口紅があるのも可愛いです。

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ここからは@まつやまが気になった仔をアトランダムに紹介します。

お腹のカタチがキレイ。
尾もご立派です(≧∇≦)/

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水中に咲いた花のよう・・・に見えたので掲載ヽ(´ー`)ノ
狙った写真じゃなく、たまたま光線の具合が、ってだけですがw
ふじさんの持ち魚だったと思います。IMGP2745

 

 

お腹が空いてたのか、めっちゃアピールしてくる土佐錦魚(笑)
口紅が可愛いッス(^^)

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この仔もよく泳いでいて、久々の土佐錦魚撮影の@まつやまでは
キレイに撮影できずm(__)m 
優雅さと迫力が伝われば幸いです。

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妻も土佐錦魚を見るのは久々だったのですが、
「尻尾もスゴイけど、なんか色がキレイ」と言ってました。
・・・我が家の金魚の色が揚がってないと言われてるようで、
ちょっと引っ掛かりましたが、気にしないことにします( ・_ゝ・)

 

ということで後半に続きます。

 

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金魚の先祖とか学名とか

今回の「金魚ビギナーですが、何か?」は、
ダラダラとメモを書いてるだけです。
結論もオチも盛り上がり場所も特にありません。
なので、格段お暇な方以外は読まなくて結構です(笑)
(このブログ、初期のスタイルはこんな感じだったです)

 

金魚の祖先は中国のフナの一種、(ヂィ)。
・・・という表記をサイトでよく見かけますし、
NHKの「決定版!金魚大百科」(2005年)でも、そう紹介されてました。

ふと、思いついて検索したところ、
金魚の祖先は「ギベリオブナ」だという話がいろんなサイトに出てました。
東海大などによるDNAの研究結果が2008年8月にニュースになってたようですが、
私は寡聞にして初耳でしたので、ギベリオブナをググッてみました。

 

日本語Wikiではあまり詳しく書かれてませんし、
日本にはもともと居なかった種類だったようで、
生態などについて詳しく解説してくれてるサイトが国内では見つけられませんでした。

翻訳サイトを利用しつつ、英文Wikiや他のサイトを見て回ると、

マックス35センチになる淡水&汽水で生息する魚で、
pHは7.1から7.5の範囲で生息する。
ヨーロッパからシベリアまでの広いエリアに棲んでいるが、
金魚と原種のギベリオブナが混ざって混乱している・・・

って感じで書かれてました(@まつやまによる意訳)。
湖に棲むギベリオは酸欠を防ぐために河口に移動することもある、なんて話は興味深いです。

引用元:
Prussian carp – Wikipedia, the free encyclopedia
Carassius gibelio, Prussian carp : fisheries

 

しかし、気になったのが学名。

ギベリオブナ(学名:Carassius gibelio)

ウィキペディアより

 

あれ?
金魚の祖先なのに学名が違う!∑(`・д・´ノ)ノ
金魚は「Carassius auratus auratus」。
(カラッシウス=フナ、アウラトゥス=黄金の)
auratusが繰り返されてるのは「~の中の~」って感じで代表的な種という意味だそうです)

学名のことはよく分かりませんが、
1つの種は原則1つの学名と決められてて、
2つの学名があるのはNGのはず・・・
(※実際はどう分類するか意見が分かれてたりするので複数の学名を持っているケースは結構あるみたいです)

学名の登録が遅れてるのかな? と思って調べてみたら、
動物命名法国際審議会が2003年、家畜と野生でそれぞれ学名を持っている種のうち、
例外として両方認めよう・・・という決定をした中に金魚が入ってました∑(`・д・´ノ)ノ
(知らないことばかりです)
(2003年の時点でギベリオが金魚の祖先だと分かってたの?という疑問も湧きますが、金魚の原種としてギベリオなど2亜種を挙げる学者さんは以前から居たようです。東海大などの研究はそれを確定した形でしょうか)

つまり、
金魚(家畜)=Carassius auratus auratus
ギベリオブナ(野生)=Carassius gibelio
・・・ってことになってるようです。

 

となると、面白い状態になっちゃってるのが国内のフナの学名。

ギンブナ Carassius auratus langsdorfi
キンブナ Carassius auratus ssp.2
オオキンブナ Carassius auratus buergeri
ニゴロブナ Carassius auratus grandoculi
ナガブナ Carassius auratus ssp. 1

(出展:フナ – Wikipedia

 

日本に居るフナの大半はauratus、つまり金魚の亜種扱い。
フナたちの大半は野生なのに、観賞魚の金魚のバリエーションとして扱われるのは違和感バリバリですが、分類学では「野生か家畜か」は大きな問題ではないようです。

ただ、金魚=ギベリオってことが確定したのであれば、 
果たして日本のフナはauratus(=gibelio)の亜種扱いで良いのかというと、
それはまた別問題のようで、現状に否定的なブログも見かけました。

ただ、欧米人・・・とくにアメリカは野生のフナが居ないらしく、
フナ類は金魚しかいないというエリアも世界にはあり、
「フナ? コイの亜種だろ( ´ー`)」的な学者さんも多く、
全部コイとして分類してしまえ、と主張する人もいる、なんて話もあります。
・・・なんかそれは寂しい話ですね。

 

フナはそもそも遺伝子的にややこしい魚で、
(ギンブナの2倍体とか3倍体とか雌性発生とかw)
フナの遺伝の研究に没頭した学者さんは出世しない、なんて説もあるぐらい、
「正解」が出難い世界。
DNA解析が進むたびに学名に関しても常に議論が続いている状況らしく、
キリが無さそうなのでこの話はこの辺でヽ(´ー`)ノ

 

ついでに。
金魚の学名は1758年、分類学の父と呼ばれたリンネが付けましたが、
その時はコイの仲間にされちゃったのは有名な話。
Cyprinus auratus(キュプリヌス=コイ、アウラトゥス=黄金の)

※いつ、フナに変更されたのかは私の語学力では調査不能でした(ToT)

なので、金魚の品評会などを見学していて、
「あ~!コイだ!デッカイね~!」
などと言う通りがかりの子ども(または大人)が居たら、
イラッとせずに「お前はリンネか!」と心の中でツッコミを入れましょうwww

 

あと、鲫(ヂィ)=ギベリオブナなのか?
って疑問も湧くところですが、以下は完全に私見。
中国ではフナのことを総じて鲫(ji)とか鲫鱼(jiyu)と言うらしいです。
(参照:鲫_百度百科

なので「中国の鲫という(種類の)フナが金魚の祖先」という表現は、
果たして正しいのかどうか( ; ゚Д゚)
単に「中国のフナが金魚の祖先」で、それは学術的にはギベリオブナと分類される種類と考えるのが妥当な気もしますが、正直判断できません。

詳しい方からの補足、ツッコミ、ご指導をお待ちしています(≧∇≦)/

 

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