福島・関東金魚旅(5)福島市~いわきへ!


今回は金魚成分がほぼゼロです(;・∀・)

インターミッション(途中休憩)として、
読み飛ばし推奨。
@まつやまの、ぶらり旅紀行ですw

福島・関東金魚旅(4)会津の素晴らしき「何か」の続き。

【2日目】

会津若松市の駅前のホテルに泊まり、
この日は午前8時すぎの高速バスに乗り、
一路、福島市へ。

空港から会津若松市へもそうでしたが、
福島県内は電車よりバスの方が遥かに所要時間が短い。
明らかにバスが便利なんです(゜o゜;

さて、高速バスは福島駅の停留所を過ぎ、
「競馬場前」で下車。
5分ほど歩くと、「福島市音楽堂」が見えてきました。


ここで開かれる「声楽アンサンブルコンテスト全国大会」に
長女が出場しました。

娘の出番まで何組かの歌を聞いたのですが、
日本語の歌じゃないグループも多く、
「あめあめ!あめあめあめあめ!」とか、
「ク○○○○~!」とか、
空耳状態だった@まつやま。
笑いをこらえるのに必死だったりしました(・∀・)

娘は緊張してるようでしたが、
仲間たちと小学校最後の大舞台で、
堂々と歌えてたので、良かったデスヽ(´ー`)ノ

ちなみに、音楽堂の前にはこんなノボリが(;・∀・)


・・・もちろん、揚げた饅頭のことです。
ポピュラーなんですって、福島では(;・∀・)

トマオニさん、ツッコミはお手柔らかにwww

昼過ぎ、音楽堂から福島駅に移動。
駅周辺はさすが県庁所在地、都会でしたヽ(´ー`)ノ


駅前の喫茶店で休憩しつつ、
周辺に金魚屋さんが無いかネットで調べてみる。

すると、駅から1キロ以内で1軒発見!

荷物を担いで、のんびり歩く。

駅から少し離れ、住宅の多いエリアに入ると、
除染らしき作業をしてる広い空き地があったり、
新しい家なのに、もぬけの殻みたいなお宅があったり・・・
駅前の喧騒とは雰囲気が一変した気がしました。
たまたま…だったのかもしれませんし、
私の気のせいかもしれませんが(゜o゜;

目当ての金魚屋さんは・・・
もうありませんでした。

ちょっと寂しい気持ちを抱きつつ、
早めにいわき市へ向かうことに。

午後3時に福島駅を出発!
・・・ところが、電車の接続が悪く、
なんといわき市到着予定は午後7時半∑(`・д・´ノ)ノ

接続が良ければ2時間半で着くはずなのに・・・

仕方なく、のんびり電車旅を楽しむことにしました。

途中の乗換えで40分ほど待った、
郡山駅のホームからの風景。
・・・広い(゜o゜;

続いて、郡山駅から電車で1時間弱。

小野新町という駅。
ここでは1時間の待ち時間があり、
途中下車しました。

小野新町駅でいわきへの電車へ乗り換えるのは、
私を含めわずか3人∑(`・д・´ノ)ノ
鉄道の便が悪いのも含め、
郡山といわきというのは、
交流が盛んではないのかな、と感じました。

小野町は、人口1万人強。
町内を流れる夏井川は桜の名所として知られてるそうです。

駅前で父親の車を待ってた女子中学生と、
軽く立ち話。
怪しい者ではないことを、必死でアピールしつつ、
声をかけました(笑)

屈託ない表情で話してくれたのですが、
もともと彼女は相馬郡飯舘村に住んでたそうです。
現在は原発事故による避難区域。

小野町の祖母を頼り、いったん避難し、
この地で友達が出来たものの、
父親の仕事の関係で更に引っ越してしまい、
この日はその友達と久しぶりに会うため、
小野町に来たそうです。

「ここへ来て、すぐ友達ができて嬉しかった」

立ち話は5分弱。
事故後、住む場所が転々と変わり、
住んでた家には戻れない…
いろな思いがあるでしょう。
けど、彼女は一度も「辛い」という
言葉は使いませんでした。

父親の車に乗って去っていく彼女を
見送りながら、
@まつやまは「頑張れよ」と
手を振るしかできませんでした。


彼女を見送った後、
駅のすぐそばの夏井川へ。

福島第一原発からわずか40キロ。
方角と山並みが幸いし、この一帯はほぼ、
事故由来の放射線が検出されなかったそうです。

鴨がのんびりと川面を漂ってました。

ようやく、いわき行きの電車が来ました。
小野小町の出身地という伝説がある小野町。
今度来る時は、のんびり散策したいです。

いわきに到着!
ホテルにいったんチェックインした後、
金魚十尾十色naga91010さん
そして、小野金魚園の小野さんと合流!

いわき駅に程近い、
お二人がご存知のお寿司屋さんに入りました。
追加で参考三代目源太さん
これがまた、何を食べてもウマかったです~ヽ(´ー`)ノ

ホヤの塩辛風。ツマミ系ですが美味でしたよ~w

2人とも初対面でしたが、
すぐ打ち解けちゃいましたw

nagaさんはブログや電話(LINE)で
受けてた柔らかいイメージと違い、
一本芯が入った男、という印象。
ぽつ、ぽつ、と話す言葉は多くないけど、
金魚に対する愛情と造詣が随所にうかがわれました!

一方、小野さんは若い!
まだ20代ですもんねヽ(´ー`)ノ
金魚についての夢を語る口調は
マシンガンのようで、
リンダマン(漫画「クローズ」に登場する最強キャラ)を
彷彿とさせる外見とは裏腹に、
明るい人でした。

お二人に勧められて食べた、

メヒカリの唐揚げ!

これも絶品でした!
メヒカリはマルアオメエソ。
アオメエソとあまり区別はされてないそうですが、

魚そのものの味がしっかりしてて、
唐揚げにしてもバッチリ旨味を感じました。

食感はパリサクで、いくらでも食べれちゃうw

@まつやまがバクバク食べちゃって、
小野さんが追加注文するほどwwww


一方で2人は口々に、
「この辺りは漁業が止まってるから・・・千葉あたりで獲れたものでしょうね」
「いわきのメヒカリはもっと美味しいですよ」
とおっしゃってました。

でも、関係ないです。
いつか地元産のメヒカリも食べたいですが、
いわきで、いわきの人たちと、いわき名物を食ってるんだし、
本当に美味しかったし!

それに金魚トークも本音バンバンで
めっちゃ楽しかったデス。

私を含め、3人とも会津若松市の荒井康雄さんと
会ったことがあるので、

荒井さんの話や会津錦、じょっこ、
福娘の話もいっぱいしました~ヽ(´ー`)ノ

翌日の「いわき金魚ツアー」の予習もバッチリ!
こうして楽しい、いわきの夜は更けていったのでした~


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福島・関東金魚旅(4)会津の素晴らしき「何か」

IMGP9026

 

 

では、皆さんご唱和ください!

1、2、3!

じょっこ~っ!!

 

 

三たび同じオープニングで始まりました、

福島・関東金魚旅レポート。

【1日目のつづき】です。

(今回はじょっこは出ませんw)

 

 

・・・の前に。

いや~、すみません。

もっと早く書くつもりだったのですが、

新年度でちょっくら疲れ気味でございまして(;・∀・)

夜の街に出たり出なかったりで(笑)

 

あまり皆さんのブログにコメントとかできてませんが、

頑張って読み逃げしてますので、

当ブログも変わらぬご愛顧をお願いします~

 

では荒井さんのお宅訪問の後編です~ヽ(´ー`)ノ

福島・関東金魚旅(3)会津じょっこ!&福娘だ~!の続きです。

 

 

荒井さん(サイトはこちら:TINKER BELL(の飼育場では、

▼会津錦

▼会津福娘

▼会津じょっこ

・・・の3新品種を見せてもらったのですが、

ほかにも!

 

 

じゃーん!サバ尾!

問答無用のでかさ!(笑)

IMGP9066

 

 

サバ尾は、玉サバの一種というか・・・

新潟の地金魚「玉サバ」の長手の呼称ですね。

こんなド迫力のサバ尾は、

なかなか見る機会がありませんから、

@まつやま、「うぉぉ!∑(`・д・´ノ)ノ」状態でした~

 

 

一方。

前回もご紹介しましたが、

荒井さんはすっごく丸い玉サバもお作りになってる。

IMGP8919 タタキで悠々と泳ぐ玉サバズ

 

 

少しずつ陽が傾いてきて、

薄暗くなる飼育場で、

しばし玉サバ論議。

かなりディープな話をしていただきましたが、

その一端をご紹介しますと・・・

 

 

――サバ尾は体型的に、荒井さんが創られた品種と通じるものがありますよね?

 

荒井さん「私はサバ尾、好きなんですよ!」

 

――玉サバ(丸手)より?

 

荒井さん「はい。動物好きだし自然が大好きなんで、自然な泳ぎができる魚に惹かれるんでしょうね」

 

――そもそも・・・玉サバって、品評会に出てるような、すっごい丸い仔が昔からいたんですか?

 

荒井さん「今みたいな肩もグッと出てるような仔は少なかったと思います」

 

――素人の推論ですが、福だるま人気が玉サバ文化に影響を与えてるんじゃないかと。

 

荒井さん「ありますよ!やはり福だるまに負けない丸い体型の玉サバを!って意識は作り手にあるでしょう」

 

――実際、品評会には(写真で見てる範囲でも)すごい玉サバが続々と出てきてますよね。

 

荒井さん「そうですね。でも一方では長手・・・サバ尾も大切にしていかねば、と思ってます」

 

 

IMGP8977 タタキにはスゴイ玉サバがゴロゴロと・・・

 

 

 

 

その後、お宅のリビングに招いていただき、

厚かましくもお邪魔しちゃいました。

この日は本当に天気が良かったですが、

やはり暗くなると肌寒くなりましたし。

 

薪ストーブとデッカイ水槽!

う~ん、北国の金魚飼育!って感じヽ(´ー`)ノ

IMGP9090

 

薪ストーブなんて、オシャレ!と

@まつやまは軽薄に考えちゃったのですが、

荒井さん曰く、「いざという時でも、これなら暖が取れますからね」。

 

・・・会津若松市は震災直後、

太平洋側からの物資が止まってしまい、

GS前に車の列ができたそうです。

薪ストーブは震災前に設置してたので、

役に立ったそうです。

 

オシャレじゃなくて、リアルに実用だったんですね・・・(;・∀・)

 

 

 

その水槽ですが、

会津錦たちがワラワラと泳いでました。

IMGP9091

 

 

桜体色でけっこう大きめなサイズの会津錦が

群れで寄ってくる図ヽ(´ー`)ノ

うひょひょ~!って感じでした~

IMGP9108-001

 

 

 

その中で存在感アリアリだった、

巨大な玉サバ(´゚ω゚`ノ)ノ

 IMGP9104 

 

 

さらさらに、ぶっちぎりの巨躯を見せつける、

白い玉サバ(´゚ω゚`ノ)ノ

他の仔とくらべても、桁違いのでかさ!

IMGP9118

 

 

 

親玉サバを掬ってもらいました。

荒井さんはお仕事でお忙しい中、

かなり厚かましいお願いでしたが、

快く見せてくださいました。

「まずまず理想的な体型ですね」と荒井さん。

IMGP9147-001

 

 

そして先ほどの白いモンスター玉サバ!

荒井さんによると、

小さいころは、あまり丸くない仔だったらしいのですが、

「この仔はデカくできる」とピンと来て、

育ててみたところ、こんなになっちゃったそうです。

IMGP9131

 

 

飼育場のタタキや水槽に居た仔たちだけで、

圧倒されてたのに、

室内にもこんなスゴイ仔たちが居たんですね~(;・∀・)

完全にノックアウトされましたヽ(´ー`)ノ

 

 

 

 

 

その後、リビングには荒井さんのご家族が

入れ替わり立ち代わり来て、

私の相手をしてくださったり、

料理を振舞ってくれたりヽ(´ー`)ノ

 

 

娘さんの手作りのケーキ、美味しゅうございました!

IMGP9101

 

 

お母様お手製の粕漬けもバッチリでした。

IMGP9153

 

 

なんといっても感動したのは、

会津の郷土料理、ボウタラという料理。

(棒タラ煮、という表記が正確なのかな?)

IMGP9150

 

 

 

タラの干物を水で煮戻し、

さらにお酒で何日間もコトコト・・・

あの薪ストーブで熱したそうですよ!ヽ(´ー`)ノ

その後ようやく味を付けるという、

手間がすごくかかった料理。

 

これがもう、骨まで美味しい!

味付けも濃すぎず、

ご飯なしでもパクパクいける、上品な仕上がり。

 

いや~!来てよかった!wwwww

 

 

さらにさらに!

この日の夕食は一人で済まそうと思ってたのですが、

荒井さんが郷土料理屋さんに連れていってくださいました。

割烹・会津料理 田季野

IMGP9156

 

 

古民家風の佇まいで、

中は広々としたお店でした。

 

やはりボウタラも出て来ましたし、

貝柱を入れた小汁(こづゆ)、

ニシンの山椒漬けも!

 

名物のわっぱ飯もいただきましたヽ(´ー`)ノ

いや~、どれも美味美味!

IMGP2875

 

 

会津料理ももちろん初体験だったのですが、

素晴らしく手が込んだお料理が多い。

敢えて例えればフランス料理的というか・・・(;・∀・)

 

海が遠く雪深い場所だけに、

保存食的な海産物しか入手できなかったのを、

工夫して、時間を掛けて、

美味しい料理にしてきたんだろうな、と思いました。

 

もともと水が良く、

お米やお酒が美味しいというのは知ってましたが、

こんなに奥深い料理文化があったんですね~(;・∀・)

 

 

 

美味しい会津料理(お値段も格安!)に

舌鼓を打ちつつ、さらに荒井さんとじっくり話しさせていてて・・・

@まつやま、ふと思ったんです。

 

 

ご覧いただいたように、

荒井さんは、玉サバもサバ尾も、

そして朱文金など他の魚種も、

見事に育てる技術をお持ちです。

 

他所(よそ)から来た素材(金魚)を

楽しみつつも、

それだけに留まらず、

ひと手間もふた手間もかけて、

独自の文化(地金魚)を編みあげようとしてる。

 

会津錦、福娘、じょっこという、

荒井さんの金魚たちと、

会津料理には共通した「何か」があるような・・・

 

 

ホテルに送ってもらいながら、

荒井さんにそんな思いをぶつけてみたところ、

「いや~、そうですかね~」と

照れたような困ったような

笑顔を浮かべてらっしゃいました。

 

 

その「何か」とは、

厳しい自然の中で暮らす人たちの意地なのか、

「無い」ことを逆手にとって素晴らしい「有」を生む(いき)なのか、

わずか半日の滞在では分かりません。

 

またいつか、会津の地にお邪魔して、

素晴らしい金魚と、

素晴らしい「何か」に触れたいと思いましたヽ(´ー`)ノ

 

 

この項、了。

旅レポートは続きますよ~。

 

・・・まだようやく1日目終了て(;・∀・)

 

 

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